RStudio::Confの2日目のメインスピーカーはRStudioの創設者であるJJ Allaire氏でした。RStudio社が2017年から本腰を入れて開発してきたプロジェクト、TensorFlowとの連携について講演しました。
左:Hadley Wickham氏、右:JJ Allaire氏
TensorFlowというとグーグルが開発したディープラーニングのライブラリとして有名ですが、実はディープラーニングだけではなく、いかなる演算処理も高速に様々な環境で実行できます。また、ハードウェアに頼ることなく、CPU、GPU、TPUと言った様々なプロセッサーで処理を行えます。
Rは歴史的にもそのような外部の演算処理ライブラリーと連携することが強みです。例えば、Rの前身であるSプログラミング言語は、Fortranという演算処理言語と連携することができましたし、EigenやBlastなどの例もあります。
そのような背景から、TensorFlowとRが手を取り合ってRユーザーにもこの超強力なパッケージを使いやすくしたいということで作ったのが「TensorFlow for R」です。Kerasというディープラーニングの階層構造を作りやすくするためのライブラリーや、グーグルのクラウドを使いやすくするライブラリーが揃っています。
Allaire氏はKerasの開発者であるFrancois Chollet氏と共著で「Deep Learning with R」という本を出していますが、これはChollet氏が既に出版した「Deep Learning with Python」という本をベースにコードを全てRに書き換えただけのものと説明していました。
Rのファンである私にとってはTensorFlowやKerasなどのライブラリーがRから使えるということでかなり嬉しい発表内容でした。これまでは、どうしてもディープラーニングならPythonを使うということになりがちでしたが、これからはRも選択肢として考慮します。また、TensorFlowなら一回学習したモデルを保存して、どのような環境でも再現できるので、Rで学習させてiPhoneに読み込む、などの使い方ができそうです。
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AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。
社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)
パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。
AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。
毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。
著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。
実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
※石角友愛の著書一覧
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