本日、4月7日（日）20時より起業リアリティーショー「メイクマネーUnder30」がこのリンクより配信されます。審査員の一人として出演致しました。参加された30歳以下の起業家の皆さんのビジョンが素晴らしく、令和も明るい時代になると感じた瞬間でした。ご興味がある方は是非ご覧ください。

Deep Workが今後重要になる理由

MITでコンピューターサイエンス博士号を取得した、カル・ニューポート教授（現在はジョージタウン大学でコンピューターサイエンスを教えています）のベストセラー、Deep Workを最近読みました。出版されたのは数年前ですが、今でも当てはまる内容です。（英語はこちら）（日本語訳はこちら）

ニューポート教授によると、質の高い仕事とは以下のフォーミュラで作られるそうです。

High-Quality Work Produced（質の高い仕事） = (Time Spent 仕事にかかった時間) X (Intensity of Focus 集中力の高さ)

今後５Gになりコミュニケーションや情報収集がよりシームレスに行えるようになる中、Shallow Work（浅い仕事）とDeep Work（深い仕事）の違いがより大きくなると個人的に感じます。Shallow Workとは、教授の定義では「頭を深く使わない、容易に代替されるタスク」でEメール作業などが含まれます。反対にDeepWorkとは、毎日３〜４時間の一切邪魔が入らない環境を作り、継続すること（リチュアルにすること）により生み出される深い思考と高い集中力を要する仕事のことです。Deep Workができる人、それを促す仕組みを持っている組織や会社が今後よりレアになり、それゆえに勝つことができるだろうと教授は言っています。

ビルゲイツもThink Weekを年に2回とり、森の中にこもってただただ本や論文を読みふける時間を取っています。例えばパロアルトインサイトでも、データサイエンティストは自分のリチュアルをみんな持ち、朝型の人は朝仕事に没頭できる環境を作ります。昼間の空いている時間にジムに行き、夕方集中力が落ちて来た頃にメールチェックやチームミーティングをウェブ会議で行います。このような習慣を作ることでDeep Workが生み出せると考えています。そういう意味でも、リモートワークは理にかなっていると言えます。

マイクロソフト本社でエンジニアをしていた中島聡さんの「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」を以前読み、朝早く起きて水も飲まずに「界王拳２０倍」レベルの仕事をすることが大事だと学んでから、朝起きたらまず仕事！と思って実践してみたのですが、私の場合起きた瞬間は頭が働いておらず、２〜３時間して集中力のピークを迎える気がします。自分のリズムを理解しながら、Deep Workを生み出すための仕組みを作り、それを何が何でも死守する。そういう意志の強さが今後大きな差を生むのかもしれません。

皆さんはどう思いますか？Deep Work、今後日本でも流行るでしょうか？そのためには４月から本格的に始まる働き方改革も本質的なところから実行していかないといけないかもしれませんね。

それでは良い一週間を。

石角友愛