在米中国人技術者の憂鬱 大阪での主要20カ国・地域(G20)首脳会議が無事終了し、注目の米中トップ会談も再び貿易会議を続けることで合意した。トランプ米大統領が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ) と米企業との取引禁止措置を緩和する意向を示したため、米国側の譲渡とも取れる結果となった。しかし、両国の対立解消のためにどのような打開策で合意できるのか詳細は今後決められるため、まだ先が読めない状況だ。この米中間の対立で大きな影響を受けている人たちがいる。米国のIT企業で働く中国人だ。 先日シリコンバレーに住む中国人の友人から聞いた話だ。彼女は中国の大学を出て米国の大学院に留学し、コンピューターサイエンスで博士号を取り、データサイエンティストとして活躍している。彼女のような米国に住むエリート層の中国人は、米中の貿易摩擦により非常に肩身の狭い思いをしているという。 中国人として米国の企業で働く場合、通常は就労ビザが発行される。しかしそれだけでは転職活動ができないため、多くの外国人就労者が永住権を取ろうと試みるが、何年も待たされる状況だ。 ファーウェイ・ショックが起きてからは米国のIT企業で働く中国人技術者に対して、国家安全保障の観点からさまざまな圧力がかかるようになった。彼女の場合、米国外に出ることは可能だが「万が一のことを考えるとそのリスクは取れない」と言い、故郷の中国には一時帰国さえもできないという。 日本人もAI(人工知能)人材を年間25万人育成する政府の目標達成のために、海外からの人材獲得は避けては通れない課題だ。優秀な中国人が米国で働くことを窮屈に思い始めた今こそが、AI人材を日本に引きつけるこれまでにないチャンスではないだろうか。 …
AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。
社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)
パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。
AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。
毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。
著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。
実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
※石角友愛の著書一覧
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