アメリカではコロナウイルスの総感染者数が40万人を超え、バーニーサンダーズ氏が大統領候補者レースからの脱退を表明しました。トランプ大統領が署名した$2TrillionのStimulus Bill（2兆ドル、約220兆円規模の景気刺激策法案）の効果がどんな形で結果につながるか、失業者がどんどん増える中、経営者として毎日自分たちに関連があるニュースを追っています。

日本でも緊急事態宣言が発令してテレワーク化が今後急激に増えるかと思いますが、最近経営者の方とzoomや電話で話していて感じるのが、いかにデジタル化が遅れているか、ということです。そこで今回は、コロナ危機を乗り切るために不可欠な経営者が今すぐ実行すべきデジタル対策に関してお話したいと思います。

デジタル化（DX）してコロナ危機をいかに乗り越えるか

パロアルトインサイトはデジタルトランスフォーメーションとAI開発の専門家集団として、コロナ危機を乗り越えるために経営者が今すぐ取り組むべきデジタル対策のアドバイスや実装をしています。自分たちの知見を少しでも日本の経営者の皆様の役に立てたいという考えがあるためです。

コロナ危機前は、デジタルトランスフォーメーション（DX）やその結果としてのAI導入、社内でインハウスで構築するデータプラットフォームなどを、ラグジュラスな投資案件と考えている経営者も多かったのではないでしょうか。しかし、その考え方は正した方が良いでしょう。なぜなら、デジタル化こそがコロナ危機を乗り越えるため必要不可欠なステップだからです。

例えば、先日話していた経営者の方は、「うちは受注の９割をFAXで受けている」と言っていました。オフィスにいなければ受注が受けられない状況は、コロナウイルス対策強化（＝テレワーク強化）の中で障害になります。FAXで受け取る内容を、OCRでデジタル化して担当者にE-MAILで送られるようなシステムを作らないと、誰かがこれからもオフィスで待機しなければいけなくなります。

また、環境整備がなされないままテレワークだけが導入されてしまい社員が家から会社のパソコンに繋げられない（VPNの設定がされていない、回線パニックなど）という話しを聞きました。同時に、顧客情報などの個人情報はクラウドにあげられないため、オンプレミス（社内で管理しているサーバー内）で保管しなければならず、リモート環境でデータにアクセスしたくてもできない、という話しも聞きます。

私たちが考えるコロナ対策として優先順位を高くすべきデジタル化は以下の４つです。

1. VPN環境の整備、セキュリティ強化をした形での拡張可能なリモートワーク環境の設定、必要なツールの導入
2. オンプレミスデータの見直し（暗号化、クラウド化できるものとそうでないものの見直し、データアーキテクチャーの再構築）
3. オンラインプレゼンスの強化（対面で営業をしていた会社も今後はウェブサイトでの集客やユーザーニーズの理解、コンバージョンなどの機能を持つことが必要になってくる。既存ウェブサイトやオウンドメディアを持っている会社は、今強化をしてユーザーのエンゲージメントを高めるチャンス）
4. リモート環境での社員の評価（慣れないテレワークで、曖昧な評価基準の中何を優先して作業すればいいか分からない社員が増えている。メンタル面での配慮も必要になってくる）

コロナ対策デジタル化無料相談窓口

上記４つのポイントに関して、今すぐデジタル化を行いたい、そのためのアドバイスが欲しいという方に無料でアドバイスを行う窓口を設置します。お気軽に下記からお申し込みください。

テレワーク時代こそ必要。社員のやる気を可視化するデータフィケーションとは

ビジネスインサイダーに私が寄稿した記事です。テレワークの環境になり、今までの「ホウ・レン・ソウ」で社員とのコミュニケーションが取れなくなった方。どうやって社員のやる気やメンタルの変化を感じ取ることができるのでしょうか。キーワードは「データフィケーション」です。

みなさまの1日が、小さい達成や大きな達成で満たされることを祈っています。Stay Healthy!

パロアルトインサイトCEO　石角友愛