アフターコロナのDX戦略
パロアルトインサイトはデジタルトランスフォーメーションとAI開発の専門家集団として、コロナ危機を乗り越えるために経営者が今すぐ取り組むべきデジタル対策のアドバイスや実装をしています。自分たちの知見を少しでも日本の経営者の皆様の役に立てたいという考えがあるためです。
コロナ危機前は、デジタルトランスフォーメーション(DX)やその結果としてのAI導入、社内でインハウスで構築するデータプラットフォームなどを、ラグジュラスな投資案件と考えている経営者も多かったのではないでしょうか。しかし、その考え方は正した方が良いでしょう。なぜなら、デジタル化こそがコロナ危機を乗り越えるため必要不可欠なステップだからです。
例えば、先日話していた経営者の方は、「うちは受注の9割をFAXで受けている」と言っていました。オフィスにいなければ受注が受けられない状況は、コロナウイルス対策強化(=テレワーク強化)の中で障害になります。FAXで受け取る内容を、OCRでデジタル化して担当者にE-MAILで送られるようなシステムを作らないと、誰かがこれからもオフィスで待機しなければいけなくなります。
また、環境整備がなされないままテレワークだけが導入されてしまい社員が家から会社のパソコンに繋げられない(VPNの設定がされていない、回線パニックなど)という話しを聞きました。同時に、顧客情報などの個人情報はクラウドにあげられないため、オンプレミス(社内で管理しているサーバー内)で保管しなければならず、リモート環境でデータにアクセスしたくてもできない、という話しも聞きます。
私たちが考えるコロナ対策として優先順位を高くすべきデジタル化は以下の4つです。
- VPN環境の整備、セキュリティ強化をした形での拡張可能なリモートワーク環境の設定、必要なツールの導入
- オンプレミスデータの見直し(暗号化、クラウド化できるものとそうでないものの見直し、データアーキテクチャーの再構築)
- オンラインプレゼンスの強化(対面で営業をしていた会社も今後はウェブサイトでの集客やユーザーニーズの理解、コンバージョンなどの機能を持つことが必要になってくる。既存ウェブサイトやオウンドメディアを持っている会社は、今強化をしてユーザーのエンゲージメントを高めるチャンス)
- リモート環境での社員の評価(慣れないテレワークで、曖昧な評価基準の中何を優先して作業すればいいか分からない社員が増えている。メンタル面での配慮も必要になってくる)
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