何も措置を取らないと決めたフェイスブック
Twitter社はツイートが出たあとすぐさま措置をとり、そのあとトランプ大統領が報復としてか大統領令にサインをしてSNS会社に対しての規制強化に出ましたが、Twitter社は強硬姿勢を変えませんでした。
それに対して、全く同じメッセージを投稿されたFacebook社は、反対にトランプ大統領の上記メッセージは「Facebook社の利用規約に反していないと判断した」として、非表示や警告ラベルもつけない、全くなんの措置も取らないことを決めました。
今週火曜日にFacebook社員向けにCEOのザッカーバーグ氏が説明した内容としては、①Facebookは事実を採決する立場にはいたくない、②言論の自由を信じていること、そして③大統領などの発言は世界の人にとって興味があることであるから取り下げるべきではない、という理由を挙げました。
もちろんFacebookの社員がそんな理由で納得するわけもなく、あらゆるSNS上でFacebook社の判断を批判するメッセージを出し、会社を辞めるエンジニアまで出てきています。会社の解体や規制強化を恐れて、トランプ大統領や共和党に媚びを売っている、と考えるFacebook社員までいるとのことです。
ケンブリッジアナリティカ騒動でミスインフォメーションやデマを流布させることの社会的リスクとFacebookという巨大な影響力を持つプラットフォームに対する責任が問われ続けている中でも、まだ、「言論の自由」一辺倒でポリシーを貫き通すザッカーバーグ氏を誰もコントロールできないのではないでしょうか。
皆さんはどう思われますか?
Facebookの「何もしない」措置は正しいでしょうか?
それともTwitterの非表示措置が正しいでしょうか?
① Facebookが正しい
② Twitterが正しい
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投稿コンテンツにどこまで運営側が介入すべきかという議論はつきませんが、社会がコロナや暴動で不安定な中、SNSに求められる役割が変容しています。「不正義の中、中立でいるということは、権力者側についていることと同じだ」というプラカードを持った抗議者の写真を見ました。また、Snapchatを運営するSnap社もTwitter社と同じようにトランプ大統領のツイートをプロモートしない措置を発表しました。この問題は、白黒つけやすい簡単な答えがすぐ出るものではありませんが、今、シリコンバレーのSNSは大きく2極化の道を歩んでいます。 |