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日経新聞AI事例掲載:ホリプロ社のDXの取り組み

2020/06/24 ニュースレター「Moonshot」 
by 関口 
こんにちは。パロアルトインサイトCEO石角友愛です。(ホームページはこちらです

昨日(6月16日)の日経新聞朝刊に、パロアルトインサイトが手がけるAI導入事例の取材記事「ホリプロ:SNS投稿、AIで解析。タレントの好感度判断」が掲載されました。大手芸能事務所であるホリプロ社とは過去一年ほどずっとAIプロジェクトを行なってきており、非常に革新的な取り組みになっています。

早速SNS上では、このニュースに関してホリプロというオーセンティックなプロダクション会社が主導でやっているのが面白い」「アフターコロナではタレントマネージビジネスもDXが不可欠だ」「ホリプロすごいことをしているなあ。Likeやリツイートがこれからもっと大事になりそう」というコメントで溢れました。

ネットの反応やユーザーのクリックなどに関するデータを見て、そこから作成すべきコンテンツやその費用を決めるというデータ・ドリブンなエンタメ制作の手法はアメリカでは数年前から主流になってきています。ネットフリックスなどは過去の映画のレイティング、ユーザーの再生回数やLikeのデータ、各種サムネイル画像の反応などを全て集めて解析をしており、オリジナルムービーの撮影が始まる前から、どれくらい売れるかがわかっているのです。だからといって、データやAI出力に編集サイドが支配されるということではなく、協業作業スキームとして成りなっています。あくまで、クリエイティブな部分はそのままで、商談や契約のところでデータを使うというやり方が増えていますネットフリックスのオリジナルコンテンツの種類の豊富さを見れば、パターン化していないことがわかると思います)

前回のニュースレターでの投票結果

前回、黒人差別問題のデモに関するトランプ大統領の問題ツイートを非表示にしたTwitter社と、措置を取らないことにしたFacebook社の対比に関して書きました。(前回のメルマガはこちらメルマガ読者からの反響も大きく、「トランプ大統領のツイートの二者択一は、本件をじっくり考えるきっかけを頂きました。Facebookがシリコンバレーで違う見識を持つのは、衝撃的でした」「ツイッターとフェイスブックの考えの違いがはっきりわかって面白かった」などのコメントを頂きました。ありがとうございます!

そこで読者のみなさんに、Twitter社とFacebook社、どちらの行動を支持するか投票をしてもらったところ、以下のような結果になりました。投票して頂いた方に御礼を申し上げます。

100名以上の方に回答頂いた中で思ったよりFacebookの行動を支持する人が多いことに大変興味を持ちました。確かに、利用規約に反しておらず、SNSプラットフォーマーとしてコンテンツに介入すべきではない、という意見も理解はできます。Facebook支持に投票をした方の意見を是非聞きたいので是非このメールに返信する形で教えていただけると幸いです。

 

米最高裁の歴史的判断

アメリカでは黒人男性、ジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行し殺された事件からデモが止まりません。私の母校、ハーバードビジネススクールでもzoomを使った全卒業生を対象にした人種差別問題に関して社会や企業のリーダーがどう取り組むべきかというテーマでのオンラインセミナーがありました。私も参加しましたが、ハーバードを出ているような黒人の人でも、自分の子供には絶対にフード付きパーカーは着るなと言っている」「警察に止められたときにどのように対応すべきかを子供にいつも教えている」という話しをしていました。私たちがアメリカで過ごせるのも、黒人の人たちが戦ってきた公民権運動の結果であり、今回のケースは決して他人事ではないと感じています。アメリカの企業でも、「反」黒人差別をする動きが出てきており、それに関して私が先日毎日新聞の経済観測コラムで書いたので是非ご覧ください。

公民権運動に関して、今週アメリカで非常に大事なニュースが流れました。最高裁が、LGBTQなどの性的マイノリティーの人を職場で差別することは公民権法違反であると判断したのです。この背景には、1964年に施行したCivil Rights Act(公民権法)があります。公民権法では、人種や性別による職場差別が違法であることが記載されていますが性的指向やトランスジェンダーに関する差別が含まれていませんでした。今回、LGBTQの権利を保護する歴史的判断ということでアメリカでは大きなニュースになっています。(ちなみにトランプ大統領が任命した最高裁判事も今回「性的指向やトランスジェンダーを理由に職場差別をすることは違法である」という方を支持しました。トランプ大統領の支持基盤である福音派の人からの支持がこれで揺らぐかもしれないという記事がWSJで掲載されていました)
アメリカで、規模の大きいカンフェレンスに参加すると最近はネームタグにこのように「私の代名詞 My pronouns」という箇所がついています。見た目が女性らしいからといって、She, Her, Hersと呼ばれたくない人も、男性らしいからといってHe, Him, Hisと呼ばれたくない人もいるので自己紹介のときにちゃんと自分の希望する代名詞を伝える、という動きです。

 

日経クロストレンド: 松尾豊東大教授とのAI対談連載

大好評の松尾先生とのAI対談連載ですが、3回目と4回目はコロナウイルスとAIについて語りました。是非ご覧ください。

日経クロストレンド 石角友愛×松尾豊東大教授対談連載 第3回「【会議が仕事】の人、コロナ後には不要」

日経クロストレンド 石角友愛×松尾豊東大教授対談連載 第4回「東大松尾教授が【データ活用が遅れる日本】を良しとする理由」

それでは良い1日をお過ごしください。コメント、感想などあればお気軽にメールに返信してください。皆さまもどうぞご自愛ください。

パロアルトインサイトCEO 石角友愛

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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