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文化放送 「Society 5.0 香格里拉」出演

2020/07/21 メディア掲載実績 
by 関口 

2020年7月19日にラジオ文化放送 「Society 5.0 香格里拉」に出演致しました。
1週間限定で下記のリンクからご視聴いただけますので、皆さまぜひお聴きくださいませ!
https://joqr.co.jp/s5/archives/284/

 

MC:  ここからはSociety 5.0に取り組まれている企業、専門家の方をお迎えしてその最前線に迫るフロントラインです。今日はAI ビジネスの最前線に迫ります。この番組でもAI を活用したビジネスに取り組む企業を沢山紹介しています。この先ニューノーマル時代にAI の働き方をどう変えていくのか。今日はAI ビジネスデザイナーの石角友愛さんにリモートでお話をうかがいます。
石角さんよろしくお願いします。

石角さんはアメリカシリコンバレー在住ということで、そちらは今何時ですか?

 

石角: こちらは今土曜日の夜7時30分です。

 

MC: 今は何をされておられましたか?

 

石角: この準備に入る前はペロトンという家にエクササイズバイクがあって、家で運動をしていました。ペロトンに乗って運動していました。

 

MC; なるほど運動されていたんですね。そして、やはりアメリカですとコロナの影響も心配ですが、いかがですか?

 

石角: そうですね、まだ全状況が良くなっていないので、本当に心配ですね。学校も閉まっていますし。

 

MC: 石角さんも体調にはお気をつけください。
ではまずは石角さんのプロフィールをご紹介させていただきます。東京都出身の石角さん、御茶ノ水女子大附属高校を中退し、16歳で単身渡米。2010年に長女出産と同時にハーバードビジネススクールでMBA、経営学博士を取得。その直後にGoogle 本社に勤務し、数多くのAI プロジェクト を担当。その後Google を退職しAI スタートアップを経て現在は日本のクライアントの為のシリコンバレーの最先端のAI 技術とAI 戦略を活用して、開発、実装までを行なうパロアルトインサイトのCEO として活躍されています。

 

石角: パロアルトというのはシリコンバレー にある町の名前です。スタンフォード大学がある町ですが、イノベーションのメッカとしてアメリカ 人の中で知られているので、パロアルトインサイトと名付けました。

 

MC: なるほど。すみません、MBA 経営学修士でした。失礼いたしました。まず気になるのは高校を中退して16歳で単身渡米というのは、あまり私の周りでも聞いたことがなかったのですが、その時の気持ち、なんで行こうと思ったのかと、あとはやはり勇気と覚悟がかなりいると思うのですが、周りの反応はどうでしたか?

 

石角: そうですね、やっぱり御茶ノ水女子大附属高校はすごく楽しかったのですが、高校1年生の夏に突然アメリカに行きたいと両親に言ったんです。何かやっぱり現状を変えたいという思いがすごくあって、あまり考えずに行きたい、と。そっちの強い思いの方が勝っていて、両親は本当に有難いことに一切否定せずに容認してくれたので。学校の先生も、私の恩師だった国語の先生が担任の先生だったんですけど、背中を押してくれて。あまり前例のないことだったのですが、日本語を忘れないように頑張ってくださいと言ってくれて、単身で海外生活ももちろん英語も全くできなかったので不安だったのですが、すごく充実した時間を過ごすことが出来ました。

 

MC: 私は地方出身なのでよく分からないのですが、御茶ノ水女子大附属には高校から通っていたのですか?

 

石角: いえ、お茶の水は東京にあるんですが、小学校から小中高と通っていまして、

 

MC: なるほど、小学校から通っていたんですか。ビックリした。高1で現状変えたい、と早いなと思いました。

 

石角: 実際小学校から同じメンバーだったので、友達とかも。それが楽しかったのですが、やっぱり大学が見えてきた時に初めてちょっと現状を変えたいな、という思いが強く。

 

MC: ちょっとわかりますね。私も中学から同じ学校に通っていたので、高校になるとだいぶ同じメンバーでこの生活がずっと続くんだということが、(先が見えてきてしまう。)そう、恐らく名古屋だったので、名古屋のトヨタ系の企業に就職して結婚とかするのかなという感じが、もう嫌だったのか・・・、意味も分からずある日突然アイドルのオーディションを受けたという。(笑い)

 

石角: すごい実行力ですね。

 

石角: だって16歳で、しかも女の子で、やっぱり海外の方が危ないし、行こうという勇気と、それと親御さんの温かい送り出し方。別に大学からでもいいじゃん、と言う人も多いと思うんです。私だったら言ってしまうと思うんですね。すごいなあ。

 

友愛: そこは本当に感謝していますね。やっぱり少しでも否定されていたら、多分今の私はないと思うので。やはり高校でアメリカに行ったことが私の全ての礎になっているので、すごく良かったです。

 

MC: 素敵な環境で、素敵な学校だなと思います。そしてその後はGoogle 本社で数多くのAI プロジェクトに携わったということですが、そこではどんなお仕事をされていたのですか? そしてそこで学んだこととはどんなことですか?

 

石角: 当時はGoogle ではAI という言葉はあまり使われなくて、マシンラーニング・機械学習という言葉を使っていたのですが、Google ショッピングというプロダクト がありまして、広告関連のプロダクト ですが、それのマシンラーニングのクラシフィケーションという分類機を作るチームなんです。そこでエンジニアと一緒にAI のトレーニングをするというチームというイメージですかね、そこにいました。AIは当時は私は全く知らなくて触れたこともなくて、本当に現場で学ぶというもので、誰も教えてくれなくて教科書も勿論ないですし、オンラインで勉強をして、自分でエンジニアにどんどん質問をして、勉強会を開いたりして、やっぱり全体像を理解したうえで自分が今やっている仕事がどう当てはまるんだろうか、自分がやっている仕事をこう変えたらどういう風に全体が変わるんだろう、ということをすごく理解したい気持ちがすごく強かったので、それを理解する過程で機会学習、AI の根本、基本を自分で学んだんです。そこから学んだことというのはやはり当たり前だけど、AI っていうのは人が作っているものであって、例えばAI が人の仕事を奪うとかいうようなこともたまに聞きますけれども、そうではなくてすごく地に足の付いた地味な作業の連続で、そういう細部のこだわりで使いやすいプロダクトが造られているということをすごく現場の体験として実感しました。

 

MC: なるほど、この後も気になるお話を聞かせていただきたいと思います。

 

 

MC: 引き続きフロントライン。今回はAI ビジネス の最前線についてパロアルトインサイトのCEOでAI ビジネスデザイナーの石角友愛さんにリモートでお話を伺っております。引き続きよろしくお願いします。

 

石角: よろしくお願いします。

 

MC: パロアルトインサイトのCEO そしてAI ビジネスデザイナーという肩書きをお持ちの石角さんですが、まずAI ビジネスデザイナーという言葉についてもあまり聞きなれないのですが、具体的なお仕事内容を教えてください。

 

石角:アメリカでビジネスデザイナーという言葉はもう既にあったんです。それにAI を付けてパロアルトインサイト独自の役職として私たちが今作っている、育てている人材のことをAI ビジネスデザイナーと言っているんですけれども、どういう仕事かと言うと、やっぱりAI を導入したい、データ活用をしたいと思っているクライアント企業 とAI を開発する技術者AI エンジニア とかデータサイエンティストの間に入って分かり易く話をする。そしてそういうビジネスの課題を抽出してAI を使ってどうやってそれを解決出来る、するんだろうという、ビジネス をデザインする力のある人。また経営層だけではなくて他にも現場の人だとか、色々な人が参加してAI は開発されて現場に導入されていくので、そういう色々な人を束ねてプロジェクト を推進する力がある人のことをAI ビジネスデザイナーと言っています。

 

MC: なるほど、AI を活用したビジネスモデルを構築する際のポイント、また理解しておきたい、気を付けておきたいポイントなどはありますか?

 

石角: 特にAI 活用したいと思っている経営者の方、またはプロジェクト担当の方に対してアドバイスとしてお伝えしているのは、現実的な期待値を持つこと。例えば紙でしか今はデータを持っていない会社が、例えば1~2ヶ月で何か玉手箱のように自社AI がゼロから作れるのはやっぱりおかしいので、AI 開発というのは結構8割ぐらいはデータ収集だったり、データを綺麗にする作業に割かれるんです。なので紙だったら、まずそれをデジタルにして、デジタル にしてから綺麗にして、綺麗にしてからAI を作っていくので、やっぱりそういうあまりメディア では取り上げられないような地味な、でもすごく大事な作業というものを理解しながら現実的な期待値を持ちながら、かつ長期的なスパンで物事を理解するのがすごく大事だと思います。

例えば一人の作業が30%省人化するような現場というものをAI が導入したとして、その30%が省人化したことだけがビジネスのインパクト では実はなくて、AI プロジェクトを色々な企業でやっているとものすごく波及効果、副次的な波及効果がすごく大きいことに気づくんです。それが経営層のマインドが変わることであったり、例えば、他にこれを別の部署でどうやって活かせるかというような新しい事業が生まれるとか、やっぱり長期的な考え方で汎用性を考えながらやるというのがすごく大事だと思います。

 

MC: どうなんでしょうか。ちょっと無理だろうみたいな目標を立てられたりすることもあるということですか?

 

石角: そういう人もいます、なかには。そこでだからAI ビジネスデザイナーが必要なんです。
期待値のハンドリング と言いますか。もう一つ私が言いたいのは、発想の転換力もすごく大事だと思っています。例えばこの間も私が講演で、アメリカ のある農耕機の会社が画像認識を使って除草剤を蒔く時に雑草にだけにピンポイントで除草剤を蒔くというカメラを開発したという話をしたんです。それが農耕機に付いていて、だから健康な農作物には除草剤をかけずに済むという。そうしたら、その話を聞いて、だったらうちのFAX で沢山受注を受けていて、売上の90%をFAX で受注を受けている会社があって、その会社がFAX も何か画像認識で自動化出来るんじゃないかと依頼に来たんですが、そういう事例を聞きながら自分の現場のビジネスにどうそれが活かせるのかなという発想力、転換力、それがそのまま活かせなくても、それは私たちがちゃんと当てはめるように作れるのでやっぱりそういう力もAI を活用してビジネスモデルを作る時にすごく大事だなと思います。

 

MC: なるほど。AI を活用したビジネス。石角さんが今最も注目している分野はどちらですか?

 

石角: 最近のトレンドとして今までデータ活用とかAI と無縁という風に思われていたような、いわゆる伝統的な業界で、日本でデータ活用やAI 導入がすごく進んでいて、我々のパロアルトインサイトもお手伝いしているのですけど、例えば芸能界というようなすごく伝統的なビジネスのやり方でやっているようなイメージのところでも、例えば大きな芸能事務所のホリプロさんですとかは、一緒にパロアルトインサイトのトライアルとしてAI 導入をやっていますし、やっぱり芸能人の評価というのをそうやってデータ活用して見える化していく、評価というか、まあ数値化する、見える化する。

 

MC: そうですね、査定式の会社だとそういうのは大事ですね。見えないですもの。これまでだと押されていたところで多分決まっていたかも知れないですよね。

 

石角: やっぱり客観的にすることで、多分芸能人の皆さんだけでなくマネージャー さんも色々な人たちが理解できるようになるということもあります。

 

MC: うちは古いからしばらはく歩合制でのんびり頑張っていこうかなとは思っています。
そんなところにまでAI って活用できるんですね。

 

石角: はい。本当に今信じられないと思うようなところにどんどん進んでいて。もう一つ面白いのは夢物語的なRDのようなものではなく、研究開発のようなものではなくて、もの凄くビジネスの売上、または経費削減というビジネスに直結したところでAI 活用をしたいという依頼がすごく増えているんです。
ですので、そういう意味ではすごくAI 導入をする会社側の意識、課題意識も高くなってきていると同時に、AI に対する理解が高まってきているのではないかとはすごく思っていて、それはすごく良い兆候ですね。

 

MC: 確かにお話をうかがっていたらきっと意識が高くなっているんですね。いまだにFAX とかで受注しているところがAI を入れようと思うくらいには世の中も変わってきているんですよね。
今時FAX があるんだということが、まずそこにも驚いたんですが。

 

石角: いえ、多いんですよ、それが。単純に何か「じゃあ、EC サイト を立ち上げてEC サイトにお客さんを誘導すればいいんじゃないか」と思うじゃないですか。そんなに簡単にいかないんですよ。やっぱり付き合いもあるし。例えばお客さんが何万社もいる場合に、何万社に対してEC サイトに誘導するといったらお客さんを失うかも知れないし。そういうところにAI を使って。私たちは現場AI と言っていますが、現場の人が使いやすいように、痒いところに手が届くAI 、というところにこだわっています。

 

MC: 勉強になります。ちょっとAI を使った働き方というと、やっぱりどうしても最先端の感じになっていってしまうのかと思っていたのですが、やっぱり現場でも活用できることがあるんだなと思いました。勉強になりました。

今日はAI ビジネスの最前線についてパロアルトインサイトのCEOでAI ビジネスデザイナーの石角友愛さんにお話を伺いました。ありがとうございました。

 

石角: ありがとうございました。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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