こんにちは。
ビジネスアシスタントの関口です!
最近の子供達は、身近にスマホやPCがあるのが当たり前ですよね。
実際、私の姪っ子達や友人の子供達は皆、喋れるようになるよりも前に、簡単なスマホの操作(スワイプして画面を切り替えたり、Youtubeを見たり)を習得していたように思います。きっと親が使っているのを毎日見ているから、自然と覚えたのでしょう。
このように、今や子供達は日常的にPCやタブレットで勉強し、ビデオを見て、ゲームをしています。また、AIを搭載したデバイスやロボット(Alexaやペッパーなど)との交流も当たり前になってきました。さらに、コロナウイルスがもたらした外出制限により、こういった機会は輪を掛けて増えています。
そんなこれからの時代の子供達には、ITやAIに関する教育が欠かせなくなってくるでしょう。
でも、専門家でも教師でもない平凡な親としては、具体的に何をすれば良いのか分からないというのが正直なところです。
そんな中で、最近、子供のAI教育に対するMIT(マサチューセッツ工科大学)の興味深い取組みを目にしましたのでシェアさせてください。
この取組みは、「みんなのためのAIリテラシー」と呼ばれるAI教育プロジェクトで、MITのAI教育責任者であるシンシア・ブレイザル教授が複数の教育機関等とタッグを組み、教育者・保護者・そして幅広い学習者の誰もが利用できるAI教育のリソース・ハブ(教材や研究成果が集まる場)を構築することで、AIの仕組みやAIをデザイン・利用する方法を学ぶ機会を幅広く提供しようというものです。
HPでは、具体的に以下の4つがテーマとされています。
・AI Literacy in K-12
K-12(アメリカで無償教育の対象となる幼稚園年長から高校卒業までの13年間)におけるAIリテラシーの育成
・AI for Vocational-Technical and Adult Education
専門学生や大人がAI人材として活躍するためのキャリアパスの構築
・AI and Personalized Learning in the Classroom
(学習速度の違い、障害の有無、教育を受けられる機会の差などの)個々の状況に即した質の高い教育を提供するための、教育現場でのAI活用
・Inclusivity and Creativity in the Era of AI
「AI時代」に重要な資質であるインクルーシビティー(多様性を尊重し受け入れる姿勢)や創造性の育成
そして、テーマにちなんだ様々なAI教育コンテンツが提供されています。
こちらは、リサーチプロジェクトのセクションです。
Alexaのプログラミングツールやチャットボットへのティーチングなど、面白そうなコンテンツが沢山ありますね!
ラーニング・ユニットのセクションでは、これから益々重要性が増すと言われている、AI+Ethics(AIと倫理)などもしっかりカバーされています。
いくつか教材を見てみたのですが、いずれもとても良く作り込まれており、授業のためのスライドや詳細な教え方の手順、ディスカッションのポイントなどが網羅されているため、教育現場や家庭への導入が非常にしやすいように感じました。日本の教育現場にも是非取り入れて欲しいです!
サポート企業にはGoogleやAmazon、マイクロソフトといった大企業も名を連ねています。
これまで、専門家でなければITやAIの教育は難しいだろうと考えていましたが、このMITの取組みから、子供も大人も「理解しようという意欲や好奇心」さえあれば、例え専門的なことでも楽しく分かりやすく学ぶ手段はふんだんにあるのだと感じましたし、私自身もまた、こうしたリソースを活用して色々なことを学んでゆこうと楽しみに感じました。
昨今のオンライン教育の進化については石角CEOの記事を読み興味を持っていたのですが、それを改めて実感できた機会でもありました。
また、子供の教育となると、まずはその教材や方法ばかりを探そうとしてしまいますが、それらがクリック一つでいくらでも手に入るこれからの時代には、子供が自分から学びたいと思う意欲や好奇心、多くの情報から正しいものや良いものを判断するちから、既にあるリソースから新たなアイディアを見出すちからなど、暗記や計算だけでは養えない資質を育むことがこれまで以上に重要になってくるのだと感じています。
AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。
社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)
パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。
AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。
毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。
著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。
実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
※石角友愛の著書一覧
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