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Z世代の消費動向〜変化する価値観〜
2021/05/27 ブログ 
by 清水隆輔 

こんにちは。パロアルトインサイトの清水です。

最近、Z世代についての記事をよく見るようになりました。私は、Z世代に属しています。そのために、それらの記事からどのような考察が得られるか・私自身どう考えているのかを経験談を交えて、話していきたいと思います。

(出典:shutter stock)

Z世代(日本・アメリカで1990年代後半に生まれた人たち)と言われる世代にはどのような特徴があるのか、またその他の世代とはどう違うのか。

私はZ世代に属しています。
・SNSから情報を得て行動している
・型にはまらない
このことから、Z世代に関しての記事には賛成です。
記事には、このように記載されていました。”Z世代は石の上に3年も待てない
私の解釈ではこうです。
“石の上に3年も待てない”のではなく、
“乗る石を作るのに3年かける”ではないかと思います。
友人や知り合いの話や経験を聞くと、上記のことを強く感じます。自分自身で”石”を作ることが好きな傾向にあります。
この石とは、自身が好きだと思えるもしくはやりたいと感じることと定義します。
やりたいことや好きなことをすぐに確立する人はいますが、そうでない人は徐々にその基盤を固めていくという表現です。
 情報過多であるために、どの情報が正しいかどうかの批判的思考が求められます。この思考が若いうちから無意識的に身に付いているからこそ、違うことにチャレンジしたり、経験を重視する。なぜ、そのようになったのか。共通点から考察できます。

 

Z世代と言われる人たちに共通することが3つあると考えます。
1.情報を素早く取得するためにSNSを使用する
2.流行の波に乗る。(流行への情報感度が高い)
3.型にはまらない

 

1.情報を素早く取得するためにSNSを使用する

 初めての物事を行う際に、困ることが昔と比較すると少なくなっています。情報に容易にアクセスできるからです。Googleで検索して、情報を得ることに加えて、Instagram などから飲食店や旅行先の情報を得る傾向にあります。なぜならば、一人ひとりの経験を知ることができ、ある意味でそれを評価として用いているからです。
 例えば、近くのレストランを探す場合、Instagramを使用すれば、個人が行ったお店・レビューを観ることができます。また、その情報を信じる傾向にあります。
 ここからの考察は、情報が溢れているからこそ、より素早く情報を得られることを重視していることでです。だからこそ、テレビではなく、自分が好きなタイミングで好きなところだけ視聴できるYoutube等を使用するようになったといえます。
下記はコンテンツごとの特徴と傾向
—————————————————————————
Youtube
学習コンテンツが多岐に渡り溢れており、学習教材化しつつあると考えている。一人ひとりの経験談を基に、話をしている人が多いために信頼性もある。
Instagram
主に、写真・短い動画をアップロードして、情報を共有するプラットフォームである。YouTubeと同様に、学習コンテンツがある。特に、Instagramの場合では、写真及び短い動画であるために、瞬時にコンテンツの是非を判断される。最近では、PPTを使用したコンテンツ紹介などもあり、旅行や飲食のみならず学習のために使用する人も増えていると感じる。
Twitter

140文字と限られているために、言葉選びや文章の流れが重視される。特徴的なのが、日々の言葉のトレンドがあるために、気になっている言葉や世の中の事象を確認することに役立てることができる。

—————————————————————————

2.流行の波に乗る(流行への情報感度が高い)

 幼い頃から、電子デバイスが身の回りに存在しています。どこから情報を得ればいいか、潜在的に身体に染み付いています。だからこそ、世の中の流行に敏感であると思います。(情報にアクセスしたくなる) また、情報を収集することが好きである傾向にあります。
 商品・製品を買うときもこのことが言えます。例えば、タピオカがトレンドになった時期があリました。流行した一つの要因として、Instagramで情報を共有していたことです。Instagram には”インスタ映え”という言葉が生まれるほど、世の中へ影響力があると思います。単にその商品・製品が優れているだけでなく、写真の綺麗さなども評価の1つになっています。
 この事例は、食べ物であったがそのほかの事象にも同様のことが言えると思います。
即ち、流行が1つのアイデンティティとなり、自己形成へのきっかけとなるということです。そのことにより、新しいこと(今まで触れたことがない)へ突き進んでいく思考が自然と身に付いていると考察できます。

 

3.型にはまらない

 SNSで情報収集・発信が容易にできるからこそ、自分のやり方や考えをいろいろな形で体現することができます。以前までは、インフルエンサーと呼ばれる人が物事を発信し、それを基に情報を集めていました。しかし、今では個人の経験談が重視されているように思います。自分の待遇や状況に似た人たちが、その情報へアクセスします。その結果として、新しいやり方・考えを取り入れているのではないかと思います。
例えば、”若者世代の車離れはウソ” ”「買い物」の新常識” の記事のように、SNSで情報を得られるからこそ形態が変わっています。韓国・タイのコスメを使用する人が増えているが、個人の発信が影響を及ぼしています。
 幼い頃からSNSで即座に情報の取捨選択を行い、繰り返しているからこそ、今まで触れていないことにチャレンジする・経験したいという思考が自然と身に付いているのではないでしょうか。結果として、今までとは異なるアプローチで物事を行うのではないかとこれらの記事から考察を得ました。
SNSを幼い頃からそのような環境で生活しているからこそ、潜在的な思考の変化が起きているのではないか。また、”乗る石を作るのに3年かけている”のではないか。

 

参考文献
・Z世代の実像
Z世代はコスパよりタイパ
「若者の車離れ」のウソ
Z世代の「買い物」新常識
韓流コスメの次は「タイコスメ」Z世代が爆買いする3つのワケ

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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