パロアルトインサイトCEO石角友愛が読み、お勧めする「AI」や「DX」にフォーカスを当てた書籍を紹介してまいります。
紹介した本を通してAI/DX時代の知識・キャリア・思考法を伝えてまいりますので、DX/AI時代を生き抜く戦略を一緒に磨いていきましょう。

「いまこそ知りたいDX戦略」

著者：石角友愛 (いしずみ ともえ)
パロアルトインサイトCEO/AIビジネスデザイナー

これまでのDX本とは違い、アメリカの事例や対極的な事例、成功事例を通し体系立ててDXとは何なのか学べるようこだわり、理論を学べると同時に私が加わったリアルなプロジェクトや、私がハンズオンで学んだ実務的なノウハウ、経験、知見をふんだんに散りばめております。マクロなDXの潮流と、今日から始められるDXというミクロなノウハウの両方網羅した DX 本を書きたいという思いで書きました。

DXを推進する立場にいらっしゃる方はもちろん、会社でAI導入をしたいDXを進めたいと考えてらっしゃる経営者の方だけでなく、自分はそもそも数学なんて高校生の時からやってなくていわゆる文系だからAIやDXなんて関係ないよと思っているそこのあなたに、ぜひ読んでいただきたいです。なぜなら、DXというのは第4次産業革命そのものであり私たちの生き方、仕事の仕方、キャリアの選び方、すべてに関係してくるからです。DX、AIたちを知らずして自分が望むキャリアは手に入りにくくなってきていると私は感じます。

　私がパロアルトインサイトの経営を通して色々な日本の企業のDXを推進する中で目の当たりにした、そして、考えてきた結果、DXを推進するために超えなければいけない壁が3つあります。それらは会社の規模や会社のフェーズ、DXの内容や導入するAIの種類に関わらず共通して存在する壁です。

1つ目の壁は「何から手をつければいいか分からない壁」

2つ目の壁が「なかなか実現フェーズに進まない壁」

3つ目の壁が「リソースが足りない壁」

それぞれを「FOMOの壁」 「POCの壁」「イントレプレーナーの壁」と名前を付けています。

課題が見えないがとにかくDXを推進したいと焦っている人に向け、特別にその3つの壁の中の一番目の壁「何から手をつければいいか分からない壁」について、壁の紹介とその壁をどのように乗り越えられるかをご紹介します。

　何から始めればいいかわからないけれどもとりあえず今みんながDX、DXと言っているので会社として箱物のDX推進室を作った、でも箱を作ったはいいけれども何をすればいいのだ、というところで一歩目が踏み出せないという方もたくさんいらっしゃると思います。とにかくDXを推進しなければいけない、みんなから乗り遅れるんじゃないかという壁です。この状況を私はFOMOの壁と名付けました。このFOMOというのはシリコンバレーに限らずアメリカでよく使われる言葉で、Fear Of Missing Out の略語です。逃してしまうかもしれない、大事なチャンスを逃してしまうかもしれない、という焦りの心理状態を表します。そういった心理状態でとにかく始めても課題把握能力が高くなく、まだ実行できる状態になっていないので無駄なリソースを使ってしまう可能性があります。

　この第一の壁、FOMOの壁を乗り越えるためにはやはり課題を網羅して把握し、テーブルの上に洗い出す必要があります。そこでポイントになるのが、いろいろなビジネスの課題や現場の課題現場の問題がAI技術や DX推進プロジェクトに適しているのかどうか。そもそもAIで解決できるものなのかといったような技術的な議論はあえてせずに課題を全てテーブルに並べるということが一番最初は大事だと私は考えています。

　そして第2の壁、第3の壁とそれぞれDX推進プロジェクトが進むにつれて壁の質も内容も変わってきます。その内容をどのように乗り越えるべきか私の実践を踏まえた具体的なノウハウがたくさんつまっている本ですのでぜひ皆さんに読んでいただきたいです。

「いまこそ知りたいDX戦略」

ディスカヴァートゥエンティワンより絶賛発売中。

これまで100社以上の企業のAI導入を支援してきたパロアルトインサイトCEO石角友愛がアドバイスする3つのDX推進成功の秘訣はこちらをご覧ください。