Robloxの強みとは?
Robloxは、ユーザーがゲームをプログラムしたり、他のユーザーが作成したゲームをプレイしたりできる、オンラインゲーミングプラットフォームです。弊社の長谷川CTOが、機械学習エンジニアチームに向けて講演を行う旨紹介したので、ご存じの方もいると思います。
同社は先日、中学生、高校生、大学生向けの3つのゲームの開発に1,000万ドルを投資したことを発表しました。Roblox社のプラットフォームは、モバイル機器、コンピューター、マイクロソフト社のXboxシステムに搭載されており、4,700万人以上のデイリーユーザーのうち約半数は13歳以下とのことです。
今回、Roblox社が投資したゲームには、ロボット工学を学ぶものや、宇宙開発、コンピュータサイエンス、エンジニアリング、バイオメディカルサイエンスのキャリアやコンセプトを学生に紹介するものなどがあり、これらのゲームは、ボストンの科学博物館をはじめとする非営利団体によって開発されたものです。また、1つは小規模な教育用ゲームスタジオとの共同で制作されています。
私の小学校1年生の息子もはまっており、Robloxは今後のメタバースとしての可能性を秘めていると感じています。先日クラスメートとRobloxIDを交換したようで、「今日は家に帰ったら友達と一緒にRobloxで会うんだ」と楽しそうに話していました。その時は「友達とRobloxで会うってどういうこと?」と思ったのですが、IDさえもっていればRoblox上で事前に約束していたゲーム会場で会うことができ、その世界で友達と一緒にゲームをしたり遊ぶのが楽しいようです。息子に「なぜRobloxが好きなのか」を尋ねたところ「友達と遊べるし、広告がないから」と答えていました。
単なるオンラインゲームの世界とは違う、独自の世界が出来上がっている点が、メタバースの世界観だなと思っています。実際にRobloxで働く友人に聞いたところ、Roblox社員はミーティングをRobloxのメタバース上で行っているらしいです。ズームではカメラをつけなければいけない、という見えない圧力などを感じる人が多いらしいのですが、メタバースであればその心配もなくいいですね。今回のニュースのように教育的ゲーム開発に乗り出すことで、親への信頼感を得られるほか、社会的にもより認知度が上がるのではないか、と考えます。 |