今週の注目カンパニー

Facebook（現在のMeta）が、SNS上の誤情報が社会に悪影響を与えることを知りながら隠蔽していた事実を告発したwhistleblowerのホーゲン氏がTIME誌のカバーになりました。
ホーゲン氏は子供の頃から正義感を強くもつ、ディベートの達人だったとのことです。ハーバードビジネススクールを卒業し、グーグルやYelpで勤務した後、2019年に当時のFacebookへ転職しました。
日本のように内部告発者と書くとよいイメージはないかもしれませんが、英語表記のwhistleblowerは、問題ある行為を注意するために「笛を鳴らす人」を指し、アメリカでは勇気ある行為として見なされています。
一方で、ホーゲン氏を非難する人たちもいないわけではなく、例えば、貧困率が高くタックスヘイブンとしての利用が増えている米国の領土にホーゲン氏が住んでいるという点を指摘する声もあります。さらに、彼女は2018年に設立された先進的なビッグテック改革を欧米で推進する慈善団体「Luminate」から支援を受けており、完全に独立しているわけではない点を指摘する声もあります。LuminateはeBayの創設者であるビリオネアのイラン系アメリカ人、オミダイヤ氏が始めた団体です。

Luminate社によると、ホーゲン氏と関係を構築したのは彼女が情報を公開した後だったといい、ホーゲン氏の欧州出張時の費用を負担し、高官との面会などのサポートもしているといいます。
ビッグテック改革は非常に大きな話題なので、今回の運動が社会にとって良い方向に向くとよいですね。

【The Insight】最新コンテンツ紹介
Netflixのレコメンデーションシステムについて

「The Insight」では、現役データサイエンティストのキュレーションにより選びぬかれたシリコンバレー発の技術と戦略をふんだんに交えた技術論文をお届けしています。そんな有料ニュースレターの一部を抜粋してご紹介いたします。

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レターNo. 001
Netflixのレコメンデーションシステム：探索(Exploitation) と活用 (Exploration)のバランス

今回は、Netflix社の論文を参照しながら、顧客の好みに適した情報を提供するオススメ機能「レコメンデーションシステム」についてご紹介します。

今回の記事から得られる３つのナレッジ

• Netflixにおけるレコメンデーションシステムの概要
• レコメンデーションおける探索(Exploitation) と活用 (Exploration)のバランスの重要性について
• レコメンデーションに関するデータサイエンティストの知見と他のアプリケーションへの応用

AIビジネスデザイナーのワンポイントアドバイス
レコメンデーションは、ユーザーの選択肢を広げているか？もしくは狭めているのか？どちらなのか、と議論されることがあります。選択肢を広げ、ユーザー体験やエンゲージメントを向上させるには、レコメンデーションの新規性、多様性、セレンディピティ、意外性や網羅性を踏まえて実装することが重要です。実際に、私自身YouTubeを見ているとホームページで紹介されるコンテンツの変わり映えのなさに飽きてしまうことがあります――。

詳細な内容は、会員サイトまたは下記のリンクをクリックしてご覧下さい。

12/23(木) 無料オンラインセミナー開催
パロアルトインサイト「AI導入事例徹底紹介」

12月23日(木)午前10時から、パロアルトインサイト主催の無料オンラインセミナーを開催いたします。今年の7月に開催した無料オンラインセミナーがおかげさまで好評をいただいておりましたので、改めて自社開催の無料セミナーを実施いたします。

新たにパロアルトインサイトを知っていただいた方や、前回参加できなかった方、再度勉強したいという方に向け、「DX実現のために必要なAI導入～パロアルトインサイト社事例紹介」という内容でお届けいたします。

当社のAI導入事例として、ホリプロ社の事例を基に

「DX推進には何が求められるのか」
「データが全くなくても始められるDXとは？」

等に焦点を絞り内容を紹介していきたいと思います。
今回は、「AI導入でどのような壁があったのか」についてもご紹介いたします。

開催日時：2021年12月23日（木）午前10:00～10:30
タイトル：「パロアルトインサイトAI導入事例徹底紹介～データゼロから始めるDX～」
講師：小野 哲矢（パロアルトインサイト　AIビジネスデザイナー）
費用：無料
形式：zoom（下記「参加する」を押して頂いた方へ事前にリンクをお送ります）

東京大学教養学部にて授業を担当

12月21日(火)に、東京大学大学院総合文化研究科教養学部の学生の皆様に向け「AI時代の教育」や「アメリカのギフテッド教育」をテーマに、私のこれまで受けてきた教育などについてもお話しする特別授業を担当します。

東京大学教養学部では、様々な分野の知に触れることを目的とした多様な講義が開設されており、今回「ICTは教育をどう変えるか：教育を個別最適化する」というテーマの授業の１コマにお声がけをいただきました。大変光栄に感じています。

今後も学生の皆さんに向けた、AI等のテクノロジー教育についてや、私のこれまでの経験をお伝えする場を増やしていきたいと思います。

【事例紹介】株式会社リンガーハット
緊急事態等に対応する需要予測システム

パロアルトインサイトが導入支援している取り組みについて紹介いたします。
先日、株式会社リンガーハットと、緊急事態等に対応する需要予測システムの共同開発を開始したことを発表するリリースを配信しました。

2021年12月から社内での売上予測モデルの運用を開始し、2022年3月にはテストバージョンの店舗シフト管理アプリを開発し、2022年4月から5月に実店舗でテスト運用をしたのち、2022年秋に全国約700店の「リンガーハット」及び「とんかつ濵かつ」で本導入を予定しています。

この自動発注アプリ、店舗シフト管理アプリシステムにより、コロナ禍で変化した消費者需要の予測、さらに飲食業界が抱える人手不足や食品ロスの解決を目指します。

本システムは、消費者の需要を予測する従来のシステムに加えて、地震や台風等の自然災害や感染症のパンデミック等、さまざまな緊急事態下で多様に変化する消費者の需要を、AI（人工知能）を活用して予測するシステムです。

詳細はこちらからご覧くださいませ。

パロアルトインサイトCEO　石角友愛