AI教育の重要性をテーマにラジオ出演〜NHKラジオ第一放送「マイあさ!/三宅民夫のマイあさ!」 「サンデーBiz」
2025年の崖という言葉をご存知でしょうか。
2025年までにDX化が進まなければ最大12兆円の経済損失があるとされており、AI人材の育成は急務となっています。ビジネスパーソンの皆様に参考になるテーマかと思いますので是非お聴きください!
放送日:NHKラジオ第一放送「マイあさ!/三宅民夫のマイあさ!」「サンデーBiz」
放送時間:12月26日(日)朝7:32~7:42
出演者:パロアルトインサイトCEO・AIビジネスデザイナー 石角友愛
ラジオがなくても下記HPからスマホ、PCでも聞くことが
できます。
https://www.nhk.or.jp/radio/
http://radiko.jp/ 放送内容が、8時の番組終了後、下記HPにてアップされます。
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/
NHK の聞き逃しでも今なら聞けます。
※石角友愛の話が始まるのは12分頃からになります。
“日本の女子高校生に対するAI 教育”(AI が教えるのではなくAI を教える)について話をしました。そのLive 録音の最初の3分間の書き起こしです。お読みください。
MC:今回お話を伺ったのは石角友愛さんです。石角さんはAmerica Google の本社で勤務をした後、Silicon Valley を拠点にAI 開発会社を設立して、現在その会社のCEO最高経営責任者を務めていらっしゃいます。
MC:今朝はAI、人工知能にまつわるどんなお話になるのでしょうか。
MC:それを使いこなせるAI人材を育てるためにはどうすれば良いのか、AI 教育の重要性というTheme で聞きました。石角さん、よろしくお願い致します。
石角:よろしくお願いします。
MC:AI と言いますと、まだピンと来ない方も多いと思いますが、例えば私達の身の回りでどんなところにAI が活用されているか、その辺りから説明していただけますか?
石角:はい、AI 人工知能は人間が蓄積してきた膨大なData を元にこちらの求めに応じながら最適化した答えを出してくれるというものです。例えば私達の身の回りにはそういったAI を搭載した便利な生活用品が実は溢れています。お部屋の散らかりぐらいを判断して自動で動くRobot 掃除機や、こちらの質問や要求に対して的確に答えてくれる音声対応型のSmart Speaker、最適な温度で保温してくれる炊飯器、また自動で空気清浄を行うエアコンなど、AI というのは日々の生活に欠かせないものとなりつつます。
MC:日本の過去でいうと、工業化という形でAutomation が進んできましたよね。人間の手の動きを機械に置き換えるとか、そういう動きとAI とは何が違うのですか?
石角:そうですね、AI というのは単純に何かを模倣する、何かを自動化するといったものだけではなくて、先ほど言ったように最適化ですとか予測をするといったようなことが出来るんですね。だから例えば皆さんが映画を観ようと思ってどの映画がいいかなと思って、何かInternetで見ていると、 「あなたはこういう映画が好きなのではないですか」とお勧めされると思うんですが、実は裏にあるなんでその映画をお勧めしたのかという、その裏のLogic にはAI が使われているということが多いですね。
MC:AI で私達の暮らしがさらに便利、豊かになっていくということがある訳ですよね、(はい)、でもそういった一方で、私達の、人間の仕事を奪ってしまうのではないかという懸念もあるんですけれども、それは石角さん、どうお考えになりますか?
石角:そうですね、やはり今言ったように、より良く自分の生活がどんなふうにしたら便利になるのか、また仕事の現場で、例えば書類の作業だとか仕分けとかをそういったものを機械がやってくれるようになれば、より自分はもっと楽しいと思えるような仕事、Creative な仕事とか、お客さんと話をしてよりお客さんの声に耳を傾けるとか、人間しか出来ない付加価値が高い仕事を出来るようになるというようなことから、AI に任せることは任せて、人間が行うべきところを見極めていくことで私達の生活をより豊かにすることが出来る、つまりAI と共生することが可能だと思います。
MC:例えば、その共生の具体例というのはどんなものがありますか?
石角:そうですね、例えば私が経営しているAI 開発会社が日本の大手飲食Chain に対して行ったAI を活用したProject では、需要予測System を開発しています。これはどういうSystem かと言うと、気候や時間帯、Order の傾向に加えて、地震や台風などの自然災害や感染症のPandemic など様々な緊急事態下で多様に変化する消費者の需要をAI を活用して予測するSystem です。つまりData 解析などを人間がやると時間とCost がかかってしまう部分はAI に任せて、そのData を使ってどのように運営するかは人間が判断すればいいというように、適材適所でAI を使っていくと考えればいいのではないかと思います。
MC:なるほどね。このAI も広く言いいますとIT の分野に入ると思いますが、日本ではそのIT 人材がこのままいくと2030年には79万人不足すると言われていますね。石角さんが今AI 人材を育成するAI 教育が必要とお考えになるのは、こういった状況が背景にあるという風に考えてもよろしいですか?
石角:はい、まず日本では2025年までにDigital へのShift いわゆるDigital Transformationが進まなければ 最大12兆円の経済損失が生まれると指摘されています。そこを解決するにはやはり自前でDXの分野を担うAI の素養を持ったAI 人材を育成するしかありません。そんな中でAI 人材の育成という面で、私の会社では日本の東京にある東京女子学園の高校で先月からAI 人材育成カリキュラムを始めました。
MC:高校生を対象にしたカリキュラムですか。どういったことをなさるのですか?
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パロアルトインサイトについて
AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。
社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)
パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。
AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。
毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。
著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。
実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
※石角友愛の著書一覧