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代替肉の未来についてマーケティングの視点から分析する
2022/04/01 ブログ 
by kawakamitakuro 

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。ポッドキャスト内容の概要を読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

実は今回の収録からアメリカでサマータイムが始まり、サマータイムのことからお話を開始しました。

 

代替肉の未来についてマーケティングの視点から分析する

サマータイムとはアメリカで「デイライトセービングタイム」といいます。これは、日照時間が変わる関係から、3月から12月にかけて時間を1時間早める制度のことを指します。アメリカの上院ではこの「デイライトセービングタイム」を永久的に実施する法案が可決されており、アメリカ人にとっては昔からの文化として根付いているのです。

しかし、1時間時計を進めているのはアメリカ国内の話であって、日本ではこのような制度は存在しません。そのため、リモートで日米間の会議をする際にも、これまでの会議時間から1時間ずらさなければならなくなります。これにより、今回の収録時間も1時間ずれるというトラブルが発生しました。

石角は、このデイライトセービングタイムによって、オーブンや炊飯器のタイマーが1時間遅れになってしまったといいます。また、時間がコロコロ変わることは、エンジニアなどのシステムを扱う人間にとって非常に厄介だと長谷川は話していました。

そして山崎によると、日本でも戦後、サマータイムを導入していた期間があったようです。今やインターネットの発達で国を越えて仕事をする機会が増えているため、時間のズレが生じていることはさまざまな問題が生まれそうです。皆さんも「デイライトセービングタイム」について知っていただき、必要に応じて準備をしておきましょう!

今後も引き続き、「Level 5 by Palo Alto Insight」ではコメントを募集しております。

ぜひお気軽にご質問ください。

 

普及が進む「代替肉」の今とこれから

第11回で取り上げる「今週のホットニュース」はWildtype reels in $100m to bring sushi-grade cultivated salmon to the USです。

ニュースの概要

現在、世界的に本物の食肉を避けるベジタリアンやヴィーガンが流行しており、今では「代替肉」だけではなく、化学的に作られた「培養肉」というものも作られています。また、そこから本物のサーモンのような「培養魚」も生まれているのです。

このニュースでは、その培養魚の高級サーモンを開発した「Wildtype」という会社が、約100億円相当の資金調達を果たしたことが取り上げられています。

 

代替肉はなぜ話題になっているのか

そもそも、なぜビーガンやベジタリアンという動きが活発化しているのでしょうか。この「本物のお肉を避ける動き」というのは、健康志向や環境保護、動物愛護の観点から重要視されるようになりました。

やはり動物を家畜として扱い、殺した上で食べるという行為は、動物愛護の観点から問題視されています。また、動物を育てる際には大量の水が必要になるため、資源という観点から見ても重要な問題となっているのです。

その点、代替肉というのは大豆などの植物性原料を使い、お肉の食感や風味に近づけたもののことを指します。また、プラントベースで作ったフェイクミートのようなものから、実際に筋肉細胞を再現し、培養してできたクリーンミートというものまで、さまざまな種類が存在するのです。そのため、今や非常に大きな市場として注目されています。

 

アメリカにおける代替肉の現状

山崎は学生時代、アメリカに渡った時にベジタリアンについて知ったと話しています。現地の学生と接する中で、環境保護の観点からベジタリアンになった学生を見て、その意識の高さに驚いたそうです。確かに、問題意識から自分の食生活を変えるというのは、なかなか大変なことですよね。

また、アメリカでは食事の際、レストランなどでベジタリアンのメニューが欲しいとお願いしても、嫌な顔一つされません。つまり日本と比べて、ベジタリアンやヴィーガンに対する理解が進んでいるのです。

今回のニュースを見ても、数多くの有名な投資家や著名人が培養魚のスタートアップに資金調達を行っていることから、その意識の高さが伺えます。もちろんビジネスの観点から投資している側面もあるとは思いますが、やはり1番は社会的な意味合いが強いようです。

 

お肉を食べることの文化的な重要性

長谷川は、「お肉を食べる」という文化的な側面も軽視すべきではないと語ります。というのも、世界全体の食文化を見た時に、「お肉を食べたいけれど我慢して豆を食べる」ということが果たして良いのかという疑問があるからです。

その点、培養肉や培養魚は作り方が違うだけで、実際のお肉に近い味わいを楽しめるところが非常に興味深いといいます。

 

マーケティングの視点から分析する

このように、代替肉はビジネスとして非常に広がりを見せています。アメリカの有名ファストフード店でも積極的に取り入れられており、アメリカではマクドナルドでも販売されているほどです。

しかし、この代替肉にアプローチしている企業の多くは、食の人間ではないという点も気になります。ミシュランの三ツ星シェフなどが、こういった動きをするのであれば非常に興味深いですが、現状としては食の世界から代替肉を活用したビジネスモデルは目立っていません。

例えばテスラのような事例を見てみると、初めはスポーツカーから入って、どんどんダウンストリームをしていくマーケティング手法をとっていました。そのため代替肉に関しても、一度絶品の代替肉を販売してから、一般的な価格の代替肉を提供するといったやり方をしてみても良いかもしれません。そうすれば、代替肉のイメージがより「美味しいもの」として見えるのではないでしょうか。

 

今週のおすすめコンテンツ  「The Game Changers | Netflix」

「今週のおすすめコンテンツ」は、石角の紹介する  「The Game Changers | Netflix」です。この作品は、アスリートの目線から、ヴィーガンがいかにパフォーマンスをあげているかというのを紹介しているドキュメンタリーになります。単純にヴィーガンを勧めているわけではなく、科学的根拠に基づいてどのような効果があるのかを映し出しているため、非常に面白かったと話していました。

出演している人たちは、どれも非常に有名なアスリートとなっているため、一つの作品としても非常に面白いです。ぜひ気になった方は、観てはいかがでしょうか。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに!

#11の実際の音源はこちらからお楽しみください。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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