Y Combinatorは、シードアクセラレータの名門VCとして知られています。これまで3,000社以上に出資し、AirbnbやDropbox、Stripe、Reddit、Dockerなどを輩出し、出資した企業の時価総額を合計すると約70兆円を超えています。そんな名門VCが、起業家たちに贈った刺激的な提言から、いくつかを抜粋して紹介したいと思います。
・今後、景気がどの程度悪くなるかは誰にも予測できませんが、状況は良くないことが予想されます。
・過去5年以内に会社を設立した人は、通常の資金調達環境だと信じていることに疑問を抱いてください。 あなたの資金調達の経験は、おそらく普通ではなく、今後の資金調達はもっと難しくなるはずです。
・今後、6〜12ヶ月の間に資金を調達するのであれば、不況のピークで調達することになる可能性があるため、成功する可能性は極めて低いことを忘れないでください。 計画を変更することをお勧めします。
・安全な方法は、最悪の事態を想定しておくことです。 現在の状況が過去2回の景気後退と同じくらい悪いのであれば、今後30日以内にコストを削減し、逃げ道を広げることが最善の準備となるはずです。
︎このアドバイスから分かること
新型コロナの感染拡大の落ち着きと共に更なる成長を遂げるとみられていたスタートアップ投資市場ですが、ウクライナ情勢や、世界的なインフレ、物流の不安などもあり、これまで以上に予測不能な時代がやってきているとわかります。最後のアドバイスのように、常に最悪を想定しておくことは、起業家だけでなく、誰もが備えられることです。
不安定なこの状況は、いつかよくなるという考えではなく、この状況の中で取れる最善の行動を常に意識し、時には逃げ道も用意しておく姿勢も重要になるでしょう。
出典:https://techcrunch.com/2022/05/19/yc-advises-founders-to-plan-for-the-worst/?cx_testId=6&cx_testVariant=cx_undefined&cx_artPos=2#cxrecs_s |