DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。ポッドキャスト内容の概要を読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

大学生がやるべきことについて最新の大学授業動向から分析する

アメリカでは、消費者物価指数が前年の同月よりも8.5%上昇したと発表されました。しかし、1981年11月以来の上昇となった6月の9.1%に比べると鈍化しており、今後どのように変化していくのか注目されています。

 

今後の見通しと実感

山崎は、9.1%から8.5%という少しの鈍化でも、もしかしたら潮目を迎えているのではないかと分析しています。S&P500も、年初来に1000ぐらい指数が低下していましたが、この1ヶ月から1ヶ月半ほどで既に500まで戻しています。しかし、エネルギー価格関連の影響が大きかったとも指摘しており、まだ今後の見通しについては定かになっていません。

また石角は、家賃・サービス価格の上昇が未だに長引いていることから、消費者の実感としてはこれからも上昇していくのではないかと感じています。やはり食料費や家賃など、普段の生活に関係する部分の価格が上昇を続けていると、数値上の変動と実感に乖離が生まれてくるのかもしれません。

 

トレーダー・ジョーズのブレない姿勢

アメリカには、オーガニック食品などを扱う有名な食料品スーパーマーケットである「トレーダー・ジョーズ」があります。石角もこのスーパーをよく利用するようですが、新型コロナウイルスの影響も消費者物価指数の上昇も関係なく、常に一定の価格で商品を提供し続けていることに驚いたといいます。

ホールフーズなど、アメリカの多くのスーパーで値上げが進んでいく中、ここまで価格が変わらないというのは多くの企業努力があるのでしょう。お店の雰囲気も他のお店とは少し違うようで、あたたかみのあるスーパーとしていつも利用しているそうです。アメリカにいく機会があった時は、ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

今後も引き続き、「Level 5 by Palo Alto Insight」ではコメントを募集しております。

ぜひお気軽にご質問ください。

 

20代が身につけておくべきスキルセットとは

第32回で取り上げる「今週のホットニュース」は「Five Skills College Students Will Need for Their Future Careers」です。

ニュースの概要

このニュースは、9月から始まる新学期に合わせて「大学生が将来のキャリアに必要な5つのスキル」について解説した記事になっております。大学生が身につけておくべきスキルについて、最新の授業動向と合わせて解説されており、これからの時代にどのような学びが必要になるのか、詳しく知ることができる内容となっております。

 

トレンドを意識した授業

このニュースで紹介されている授業のうち、まず最初に取り上げられているのが「メタバースでの起業」です。これは、バージニア大学ダーデンビジネススクールで開講される予定の授業であり、メタバースの市場でどのように価値を創造するかという内容について学ぶとされています。

メタバースはLevel 5 でも度々取り上げているように、まさしくトレンドのど真ん中です。そのため、メタバースがどのようにビジネス全体を変えるのかを中心に、授業が展開されていくことが予想されます。実際、この記事の中に書かれている例を見ると、現実世界とメタバース内でのモノの価値の比較から、適切な価格設定について学ぶような内容も用意されているため、メタバースに関連したビジネスについて幅広く学ぶことができそうです。

しかし長谷川は、まだそこまで確立されていないメタバース領域について教えるというのは、

少しフワッとしすぎている部分があるといいます。しっかりと体系立てて、これが重要であると言い切れるようになるには、まだまだ時間がかかるのかもしれません。

 

ブランディングの重要性

この記事では、5つのスキルと授業について紹介していますが、その中でも出演者が特に注目したのは「パーソナルブランドの構築」という授業です。大学生であれば、就活の際に自分をいかに売り出すかというのが重要になりますが、それを授業の中で深められるというのは非常に魅力的だと話します。

また長谷川は、プログラマーの視点からみてもこの授業は非常に大切だといいます。というのも、自分の持っている武器を明確化できるプログラマーは、組織の中でも特に重宝されるからです。何かの課題に直面した時、その分野で強みを発揮できることでポジションを確保できるので、プログラマーだけではなく多くの職業で必要な要素になるでしょう。

 

教養と実践のバランスが鍵になる

山崎は、教養を学ぶことと実践的なテクニックを学ぶことのバランスが重要になると話します。この記事で取り上げられている授業を見ると、ビジネススクールで学ぶような実践的な内容が大学の授業に組み込まれ始めている印象があり、これまで以上にテクニック的な部分を学ぶ機会が増えることがわかります。しかし、本質や教養を学ぶことができるリベラルアーツ的な教育もバランスよく受けることによって、より深い学びができると指摘しており、そのバランスをいかに取るかが重要になりそうです。

また、日本における教育との比較をした時に、日本は教養的な部分が多く、逆に実践教育が少ない印象があるといいます。そのため、日本において重要な考え方は、身につけた教養をいかにして実践に持っていくのか、ということになるでしょう。

 

20代のうちにすべきこと

長谷川は、20代のうちにすべきこととして「投資」を挙げています。例えば、今のうちにAppleの株を50万円でも持っていれば、将来的には大きく成長する可能性があるでしょう。もちろん、学生にとって50万円というのは大金だと思いますが、投資する価値は多いにあると話しています。

また、投資をする理由は決してお金儲けだけではありません。若い時期から長期的な視野を持つことで先を見通すことの練習にもなりますし、マーケットの見方や日々のニュースの収集方法についても身につけることができるでしょう。そのため、経験として投資をしてみるのは、アリかもしれません。

そして、株式投資だけではなく「自己投資」というのも重要です。長谷川にとって20代最大の投資は「MBA留学」だったと話しており、そこでの経験が今でも生きていると話します。そのため、20代のうちは意味あることにお金を使うことで、大きく成長できる可能性があるでしょう。ぜひ、自分にあった投資をしてみてはいかがでしょうか。

 

今週のおすすめコンテンツ「The Network State」

「今週のおすすめコンテンツ」は、長谷川の紹介する「The Network State」です。

この一冊は、クリプトやWEB3の業界で有名なBalaji Srinivasan氏が書いた一冊となっております。WEB3の業界に興味がある方にとって、マニュフェスト的な一冊になることでしょう。公式サイトより全文公開済みで、PDFでもダウンロード可能となっているため、気になった方は、ぜひ一度手に取ってみてください。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに！

#32の実際の音源はこちらからお楽しみください。