先日、京大院卒の男性が「就活Webテスト」を本人に成り済まして受験したとして逮捕されたことで、就職試験の「替え玉受験」が話題になっています。こうしたWebテストの不正を防ぐために、アメリカではAIが活用されています。
Proctortrackは、オンラインテストのリモート監督ツールであり、学習管理システム(LMS)の最上位レイヤーとして提供されています。このツールを利用することで、通常の学習管理に加えて、例えば外部の認定機関を持つプログラムにおいて、オンライン試験と評価プロセスの整合性を確保したり、試験を受ける学生の身元を確認したり、試験中にルールを遵守しているかなどを自動でチェックすることが可能です。
講師は、電卓を使用してよい / 教科書を参照して良い / メモを取ることを許可する / コピー&ペーストは禁止 など、試験ごとにさまざまなパラメーターを設定することが可能です。また、この設定は生徒ごとに変更することもできます。
アメリカのいくつもの大学が導入しているように、Proctortrackは大学側がWeb試験中の不正を防ぐための必須ソフトウェアになりつつあります。
一方で、オンライン監視プログラムには、監視するために使用されているプログラムがデータプライバシーを侵害するのではないかという懸念の目も寄せられており、リモート環境下での試験の監視にはさまざまな課題があります。
試験の公平性の担保は外部の信用にも直結するため、今後さまざまな方法が検討され、対策が講じられていくでしょう。
会社HP:https://www.proctortrack.com/
参考:https://ecampusontario.pressbooks.pub/proctortrack/chapter/what-is-proctortrack/
https://www.cbc.ca/news/canada/saskatchewan/university-regina-students-proctortrack-privacy-concerns-1.5734005 |