過去にBusiness Insider Japanの連載で、LinkedInのビジネスモデルの強さについて紹介しましたが、同社の収益拡大の柱であるリクルートサービス事業が、顧客から価格上昇への反発を受けています。
LinkedInが提供するTalent Solutionsプラットフォームを利用して候補者を探すリクルーターは、製品に大きな改良を加えることなくサービス価格を上げていると不満を募らせています。また、サービスを最大限に活用する方法をより理解するために、プラットフォームの価格と表示アルゴリズムについて明確な説明を求めているといいます。
Microsoftによる買収で話題になったLinkedInですが、Microsoftが成長の期待を寄せていた広告部門よりもTalent Solutions部門が好調で、2022年度には全体の60億ドルを占め、同社にとって長らく最大の事業となっています。このプラットフォームが成功しているにもかかわらず、LinkedInは従来の価格モデルを維持できなくなっているといいます。LinkedInと、Indeedや、SeekOutといった低価格の採用ツールを提供する企業との競争が激化しています。
いまやLinkedInのプラットフォームは、リクルーターが潜在的な候補者を見つけるための方法としてアメリカでは一般的な方法となっています。値上げに伴いここ数カ月、採用活動が鈍化している企業もあるということからこの問題は人材紹介業界全体に大きな影響を与えています。
LinkedInがこれらの懸念にどのように対応し、将来的に価格モデルに変更を加えるかどうかが注目されています。
出典:https://www.theinformation.com/articles/linkedin-faces-growing-complaints-from-recruiters-over-rising-prices |