先日、イーロンマスクが率いるAIスタートアップxAIが、新しいAIチャットボット「Grok」を開発したと発表がありました。このシステムは、ChatGPTやMetaのLlama 2のようなテキスト生成システムと同様の知識ベースを使用して、質問に会話形式で答える能力を持っています。
Grokは、X(旧Twitter)のプラットフォームを通じたリアルタイム情報へのアクセスを特徴とし、インターネットをブラウジングして特定のトピックに関する最新情報を検索することが可能です。イーロンマスクによると、Grokは一部のセンシティブな質問には答えを拒否する可能性もあるということですが、一般的な質問に対しては、ユーモアに富んだ回答をするように設計されているそうです。
xAIは、Grokを初めてのAIシステムとして、限られたグループからリリースしていく予定です。XのPremium Plusプランの加入者は、Grokが初期ベータ版を終了した後、早期のアクセスを得ることができる見込みです。
「Grok-1」と呼ばれる大規模言語モデルは、数ヶ月にわたって数万台のGPUを使用して開発されました。訓練データは、2023年第3四半期までのウェブデータと、xAIが「AIチューター」と呼ぶ人間のアシスタントからのフィードバックから得られました。Grok-1は、共通のLLMベンチマークテストで「非常に強力な結果」を示したということでその性能にも期待がかかります。
エンターテインメント性と実用性を融合させるというアプローチは今までになかったものなのでどのような形になるのか気になる点もありますが、うまくいけばユーザー体験が一層豊かになる可能性を秘めています。今後の進展にも注目ですね。
参考:https://techcrunch.com/2023/11/03/musk-says-twitter-subscribers-will-get-early-access-to-xais-chatbot-grok/ |