【たった5分でわかる！】
サム・アルトマン電撃解任の引き金か？「OpenAI DevDay」が世界中に与えたインパクト

 

今週のテーマ：AIの進化

OpenAI元CEOサム・アルトマン氏が電撃解任されたニュースが話題ですが、その引き金になったとも言われているのが、OpenAIが開催した初めての開発者向けイベント『OpenAI DevDay』です。

米国時間 2023年11月6日（日本時間11月7日早朝）に開催された同イベントですが、直前には、CEOであるサム・アルトマンが「real christmas eve energy rn（意訳：クリスマスイブみたいにワクワクした気分だよ！）」とツイートするなど、このイベントがOpen AIにとって大変重要で興奮する内容のものであることがうかがえ、我々オーディエンスもとても楽しみな気分にさせられました。

 

 

 

 

 

サムの匂わせ通り、イベントでは革新的な新機能が次々と明らかにされました。驚きと盛り上がりにあふれたその内容は、SNSでも広く話題となっています。

今回は、そんなOpenAIの発表の概要を5分で掴めるようにまとめた記事をシェアしたいと思います！

＜出典情報＞

• タイトル：New models and developer products announced at DevDay
• 機関：Open AI
• URL：https://openai.com/blog/new-models-and-developer-products-announced-at-devday

目次

発表その1：より長く、マルチモーダルに！『GPT-4 Turbo』

発表その2：自分でAIアプリを作れる！『Assistants API』

発表その3：自分だけのGPTを作れる！さらに販売できる！『GPTs』

 

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発表その1：より長く、マルチモーダルに！『GPT-4 Turbo』

まず、現行のGPT-4 に続く最新版として紹介されたのが、『GPT-4 Turbo』です。

以下が、現行のGPT-4との比較です。

これまで長い文章に関しては分割して入力する必要があったのですが、GPT-4 Turboではおよそ300ページにわたるPDFを読み込むことができるようになりました。また、データの範囲も2023年4月まで広がったため、作業効率や回答の精度が上がること間違いなしです。

また、イベントでは長文を扱った場合にも精度の低下は見られない点が強調されていました。それでいて価格も安くなるとは、まさに神アップデートですね。

出典：Open AI

また、GPT-4 Turboでは、マルチモーダル化がさらに進み、視覚、画像生成（DALL·E 3）、テキストから音声への変換（TTS）など多岐に渡る機能がさらにアップデートされます。

以下に新要素を列挙します。

GPT-4 Turbo with Vision

• GPT-4 Turboは、画像を入力として受け付けることができ、キャプション生成や詳細な画像分析などの用途に使用できます。

DALL·E 3 API

• APIを通じてアプリや製品にDALL·E 3直接統合できるようになりました。

テキストから音声へ（TTS）

• TTSモデルにより、テキストから人間のような音声を生成できます。いわゆる読み上げ機能です。6種類の声色から選べるとのこと。

 

発表その2：自分でAIアプリを作れる！『Assistants API』

 

『Assistants API 』は、開発者が目的に応じたAIアシスタントアプリを簡単に構築できるようにするものです。

以下にAssistants API のポイントを列挙します。

• 使用用途が広い：自然言語に基づくデータ分析アプリ、コーディングアシスタント、AI駆動のバケーションプランナー、音声制御DJ、スマートビジュアルキャンバスなど、さまざまな用途に使用できる
• 新機能：コードインタープリターやリトリーバル、関数呼び出しなどの新機能が含まれており、以前は自分で行う必要があった重い作業を処理し、高品質なAIアプリを構築できる
  • コードインタープリター：サンドボックス環境でPythonコードを記述・実行し、グラフやチャートを生成し、さまざまなデータやフォーマットのファイルを処理する。
  • リトリーバル：モデル外の知識、例えば独自のドメインデータや製品情報、ユーザーが提供するドキュメントなどでアシスタントを強化する。
  • 関数呼び出し：定義した関数をアシスタントが呼び出し、その関数のレスポンスをメッセージに組み込むことができる。

• プライバシー保護：OpenAI APIに渡されたデータやファイルは、モデルのトレーニングには決して使用されず、開発者は必要に応じてデータを削除できる

 

Assistants API によって、AI搭載のアプリ開発がますます民主化されることが予想されますね。

発表その3：自分だけのGPTを作れる！さらに販売できる！『GPTs』

『GPTs』は、特定の目的に合わせてカスタマイズできるChatGPTです。

ポイントは以下の通りです。

• コーディングなしで簡単に作成でき、個人使用、会社内使用、または公開共有が可能
• ユーザーはGPTsに具体的な指示を与え、追加の知識を提供し、ウェブ検索、画像作成、データ分析などのスキルを選択できる
• 11月後半にはGPT Storeが開設され、認証されたビルダーが自作のGPTsを販売できるようになる。ユーザーによる検索やランク付けも
• チャットはビルダーと共有されず、サードパーティAPIへのデータ共有も制御できる