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AmazonでAlexaチームの大量解雇が話題、背景にある変化とは?

2023/12/06 ニュースレター「Moonshot」 
by 関口 
こんにちは、今週もパロアルトインサイトのニュースレターMoonshotをご覧いただきありがとうございます。ぜひ、最後までお楽しみください。
ホームページはこちらからご覧ください

Amazonで「Alexaチームの大量解雇」が話題に
『音声アシスタントサービス』の未来とは


生成AIへのシフトに伴い、AmazonがAlexaの開発チームを中心に大規模なリストラを行っていることが話題となっています。AmazonのAlexaはスマートスピーカー市場で約2/3のシェアを占めるなど一定の成功を収めています。その一方で、使用用途は音楽再生や天気確認など限定的で、Amazonでの購買活動への直接的な貢献が少ないのが現状です2022年には最大で100億ドルの損失を記録しているというニュースも出ています。
そして、Amazonでは新たな方向性として、生成AIを基盤とした新しいバージョンのAlexa開発に注力しているということです。このバージョンでは、より高速な応答時間、名前を呼ばずに操作できる機能、より会話的なモードなどが予定されているということです。しかし、このような革新を予定しているにもかかわらず、Amazonのデバイス部門にとって2023年は難しい年であったといいます。記事によるとこの1年間で約27,000人もの従業員が解雇され、部門のリーダーも交代しています。今後、開発していると噂の生成AI版のAlexaがこれらの課題を解決できるかどうかは未知数ですが、Amazonだけでなく、MicrosoftやGoogleも生成AIの潜在的な収益性に賭けています。Appleでも公にはなっていませんが、iOS18の次期メジャーバージョンに生成型AI機能を組み込む作業を進めているとの報道もあります。Alexaに関する最近の動向は、テクノロジー業界全体が生成AIへの移行を急速に進めている大きな流れの一部だと考えられます。今後、この分野でどのような発展が見られるのか、非常に注目が集まっています。参考:https://arstechnica.com/gadgets/2023/11/amazon-lays-off-alexa-employees-as-2010s-voice-assistant-boom-gives-way-to-ai/

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自然言語処理を用いた音声AI「Alexa」を
1,000言語対応させる手法を解説

 記事全文はこちらから読む ▷ 

今週のテーマ:技術開発

サービスやツールの中で日本語に対応していなかったため利用をあきらめた経験はないでしょうか。どんなにすぐれたサービスでも、対応する言語が少なければ、世界中で広く使われることは難しいといえます。
Amazonは音声AI「Alexa」の開発において、多言語に対応するという課題に正面から取り組んでいます。なんと「1,000言語への対応」を目指し、さまざまな工夫を行っているのです。

AlexaはAmazonが開発した音声AIです。Amazonが販売するホームスピーカー「Echo」などに搭載されており、ユーザーが声で指示するだけで、以下のようなさまざまなタスクを行ってくれます。

🗣Alexa が行うタスク

  • 翻訳
  • 音楽の再生
  • 家電の操作
  • ビデオ通話の開始
  • Amazonでの注文

Alexaが基盤としている、人が使う言語を処理する技術を「自然言語処理(Natural Language Processing)」と呼びます。自然言語処理については、過去記事「Tokenizer(トークナイザ)とは何か?なぜ、日本語はAIにとって難しいとされているのか」で詳しく解説しました。ぜひあわせてお読 …続きを読む

【メディア情報】

日経クロストレンド 浜田敬子氏との特別対談

働く女性とリスキリング – 働き方の柔軟性なくして人は育たず

 記事を読む ▷▷

Podcast「Level 5 by Palo Alto Insight」#94

サム・アルトマン電撃解任の衝撃!OpenAIが内部分裂、激動の3日間で何が起こっていたのかを考察

▽トーク概要

  • 新卒が同期の中で突き抜けた存在になるためにするべきこと
  • サム・アルトマン電撃解任の衝撃、OpenAIの内部分裂を考察
  • おすすめコンテンツ:『YouTube premium』

OpenAIのCEOに、サム・アルトマンが電撃的に復帰することが発表され、騒動が一段落した感がありますね。この騒動の背景には、アルトマンCEOと一部研究者間のAIの潜在的な危険性に対する対立の構造と、ビジネス路線を推進する姿勢があったと見られる報道が増えています。

これで去就騒動が一段落しましたが、AIの潜在的な危険性を考慮すべきだとした一部研究者との対立構図は依然として残るはずです。このOpenAIの今後の動向は、世界的に注目度の高いものとなっています。当社としても引き続き注視して情報をお届けしていきたいと思います。

パロアルトインサイトCEO 石角友愛

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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