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転職迷子にChatGPTが助けになる。ChatGPTで「キャリアの棚卸し」をする方法とは – ビジネスインサイダー寄稿記事掲載

転職迷子にChatGPTが助けになる。

ChatGPTで「キャリアの棚卸し」をする方法とは

– ビジネスインサイダー寄稿記事掲載

 

転職

撮影:今村拓馬

こんにちは。パロアルトインサイトCEOの石角友愛です。今回は、活発化してきている転職市場における「転職迷子」の課題と、その解決策としてChatGPTの活用方法をご紹介したいと思います。

目次:

1. はじめに 転職市場の現況

2. 転職迷子にならないために必要なものとは

3. ChatGPTを使ってキャリアを棚卸し

 3-1. 自分のスキルセットを分析させる

 3-2. 新しい可能性の提案

4. まとめ 転職を成功させるためのアドバイス

1. データで見る、転職市場の現況

転職市場が活発化しているのをご存知でしょうか。

多くのビジネスパーソンがキャリアの見直しを考えており、総務省が発表している労働力調査によると、2023年7月から9月にかけて転職を希望した人は初めて1000万人を超え、1035万人に達しました。この背景には、終身雇用の働き方が崩壊してきていることや、現状への不満、転職に対する抵抗感の低下があると考えられています。

このように転職市場が活発になっている状況にもかかわらず、実際に転職した人の数値を見ると、その数はわずか325万人にとどまっています。コロナ禍以前の2019年の同時期が374万人だったことも考えると、これまでと変わっていないどころか、むしろ減っています。このデータから、転職希望者の数と実際に転職した人の数との間でギャップが広がっていることが分かると思います。

一方で、リクルートワークス研究所が発表したレポートでは、「転職を希望する就業者が1年後に転職していない割合」は87%というデータもあり、「転職迷子」の状態に陥っている人が多い状況であるという実態も伺えます。

転職を考えるビジネスパーソンにとっては、キャリアの棚卸しをして、採用側の企業へ適切な自己アピールをすることがとても重要なステップとなります。 実は、転職活動で必要な自己分析やキャリアの棚卸し、そして職務経歴書の作成といった一連の求職活動は、ChatGPTのようなAIツールを活用してコーチングしてもらうことが可能です。

そこで今回は、私の新著「AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング」の内容をもとに、転職を考える方々に実践的なアドバイスを提供していきたいと思います。

2. 「転職迷子」に陥らないために

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出典:リクルートワークス研究所「Works Report 2023 なぜ転職したいのに 転職しないのか」より

先ほど紹介したリクルートワークス研究所のレポートでは、自分に合う仕事が分からないまま転職活動を続けてしまうことで「転職迷子」に陥っている転職活動者が約14%もいることが問題提起されています。

近年、転職を考える人々はキャリアが浅い若年層だけでなく、経験豊かな中高年世代にも及んでいます。が、自分にとって理想の仕事を見つけることは容易なことではありません。

これを解決するために、仲介サービスの事業者サイドでは、テクノロジーを活用してマッチング精度を向上させることや、手軽に利用できるキャリアカウンセリングサービスを提供するといった対策が進められています。

対して、求職者サイドでも、自分のスキルをもとにしたキャリアビジョンや可能性について、テクノロジーの力も借りて適切に棚卸しや言語化をしていくプロセスが重要になります。

なぜなら、「転職迷子」に陥ってしまう大きな原因の一つは、そもそも自分自身の持つスキルや職業へのビジョンが不明瞭であることに起因していると考えられるからです。

具体的には、自分自身がこれまでのキャリアを振り返った時に培ってきたドメインスキル(=キャリアの核となる強み)が何であるかを正確に理解することができていないため、次に一体どのようなスキルを身につければキャリアアップにつながるのか、つまりドメインスキルに相乗効果をもたらすスパイクスキル(=後から身につけるスキル)は何かといった視点が持てず、適切なキャリアプランが立てられない状況にある人が多いのです。

この壁を乗り越えるためには、今の自分のスキルセットを客観的に見直し、言語化し、明示化する作業が不可欠です。

3. ChatGPTを使った「キャリアの棚卸し」とは

そんな方に、自身のスキルセットを可視化するための有効なChatGPTの活用方法をご紹介します。

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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