主体性を持ってAIを活用する力が必須の時代に
ChatGPTに代表される生成AIの進化は目覚ましく、仕事や学習の進め方に大きな変化をもたらしています。「これからの時代を生きる子どもたちには、文理に関係なく、AIの活用を自分事として捉えてほしい」と話すのは、米シリコンバレーを拠点とするパロアルトインサイトでCEO(最高経営責任者)を務めるAIビジネスデザイナーの石角友愛(いしずみ・ともえ) さん。石角さんは現在、芝国際中学高校に、中1生向けの「データ入門」、高1生向けの「AIと私」というAI人材育成プログラムを提供しています。
「AIはユーチューブやインスタグラムにも使われていて、子どもたちにとって非常に身近な存在です。その背景にある仕組みや技術を理解した上で意識的にAIを活用できれば、自己実現や課題解決ができる可能性が高まり、リスク回避にもつながります。今後、主体性を持ってAIを活用する力を身につけることは必須になると言えるでしょう」
子どもにとっては、学校のみならず、家庭も学びの場になります。AIをはじめとする新しいデジタルツールを敬遠するのではなく、使い方を学び、自分のやりたいことを実現するために活用していく。親のそんな姿勢こそが、子どもに「学ぶとはどういうことか」を教える、最も身近な良きお手本になるのかもしれません。
石角さんは、3人の子育てをしながらAIビジネスの第一線で働くために、ある工夫によって効率よく学べる習慣を身につけてきたといいます。また、親の学びの姿勢が、13歳の長女と8歳の長男に影響を与えていると感じることがあるのだとか。それはどのようなものなのでしょうか。詳しく聞いていきましょう。
この記事で分かること
・生成AIのリスクは仕組みで防げる。親は徹底したルールづくりを
・ChatGPTは自分のキャリアの棚卸しにも活用できる