2月8日に分散型SNS「Bluesky(ブルースカイ)」のユーザー数が400万人を突破したことが発表されました。「Bluesky」は、旧Twitter社の共同創業者であるジャック・ドーシー氏らが発案した分散型のSNSです。米時間2月6日に招待制を廃止し、誰でも登録できるようになったことで「X(旧Twitter)」の対抗SNSとして話題となり、新規ユーザー登録が相次ぎました。2022年10月のサービス開始から2023年末のユーザー数300万人達成まで2年以上を費やしたことを踏まえると、招待制を廃止してから驚異的な勢いでユーザーが増加していることが分かります。
Blueskyの一般公開により、ユニークユーザー数がほぼ倍増したと公に利用可能なデータが示されています。とはいえMastodonといった主要な競合他社と比較すると、Blueskyはまだ小規模です。しかし、Mastodonの成長してきた軌跡を辿るとBlueskyの潜在的な可能性を示しています。
Elon Muskが2022年10月にTwitterの買収を完了した時、Mastodonは約40万程度のユーザーでしたが、現在は870万ユーザーにまで増加しています。一方で、InstagramのThreadsは1億3000万ものユーザーを誇りますが、Metaによる支配を望まないユーザーにとって、BlueskyやMastodonのようなプラットフォームは大きな魅力を持っています。
一方で、Blueskyのローンチは完璧とは言えない状況でした。CEOのJay Graberが確認したところによると、ユーザー生成のカスタムアルゴリズムフィードが一晩で機能しなくなりました。この障害は、ユーザーの急増が原因である可能性が高いですが、障害があったにせよ、公開されたばかりのBlueskyの雰囲気は非常に良好です。
Blueskyのようなプラットフォームが、競合他社とどのように競合し、ユーザーの期待に応えることができるのか、今後の展開が注目されます。このような技術の進化は、新たなコミュニケーションの形態をもたらし、デジタル社会における個人の自由とプライバシーの保護に貢献する可能性を秘めています。
参考:https://techcrunch.com/2024/02/07/despite-outages-bluesky-gets-nearly-800k-new-users-in-its-first-day-open-to-the-public/ |