| グローバルに事業を拡大するOpenAIが、2024年4月15日、東京に新しいオフィスを設立しました。アジアでの最初の拠点となっており、「技術」「サービスの文化」「イノベーションを受け入れるコミュニティ」において、世界をリードする東京を選んだといいます。今後は日本独自のニーズに応える安全なAIツールの開発を目指し、政府・地元企業・研究機関と協力していく予定です。
OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は「日本にオフィスを開設できたことを嬉しく思います。日本は長い歴史を通じ、人々と技術が協力し、大変多くのことを成し遂げています。AIが、人々をより創造的で生産的になるのを助け、まだ想像されていない新しい産業にも広範囲に価値を提供することを加速できると信じています。」と話しています。
またOpenAIは、日本における活動をリードし、日本のコミュニティに深く溶け込んで貢献するために、直近までアマゾン ウェブ サービス ジャパン（AWSジャパン）の社長を務めていた長﨑忠雄氏をOpenAI Japanの社長に選任しました。長﨑氏はセールスと事業開発をリードしながら、渉外・製品およびサービスに関する計画・コミュニケーション・オペレーションなどを担うチームを構築していく計画です。
そして日本への長期的なコミットメントの第一歩として、日本語に特化して最適化されたGPT-4カスタムモデルの提供を開始します。このカスタムモデルは、日本語テキストの翻訳と要約のパフォーマンス、およびコスト効率を向上させ、前モデルと比較して最大3倍高速に動作するようです。この技術をすでに活用している英語学習アプリ「Speak」では、ユーザーが間違えた際のチューター（指導者）の説明が2.8倍速くなっています。このカスタムモデルは、数か月以内にAPIで広くリリースされる予定です。
今後、東京を中心にアジアのAIイノベーションが進んでいくでしょう。まずはOpenAI Japanにおけるチームの構築を進めながら、GPT-4カスタムモデルの提供を待ちたいと思います。
参考：https://openai.com/blog/introducing-openai-japan |
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