ChatGPTの登場以降、止まるところを知らない生成AIブーム。日々各社から続々と新しい技術やツールが発表され、今や生成AIをどのように経営戦略に取り入れるかが株価や相場に大きな影響を与えるほどの状況となっています。
特にGAFAと呼ばれる Google、Apple、Meta、Amazonのような大手テクノロジー企業間でのサービスの拡充競争が激しく行われています。
本ブログでは、それぞれの企業の強みやビジョンに基づいて多様化する大手テック企業の生成AI戦略について前編・後編に分けて詳しく解説し、今後の展望についても考察します。
Googleは、生成AIの研究と開発において最前線を走っている企業の一つです。特に、Google BrainとDeepMindという二つの強力なAI研究部門を持つことから、その技術力は他を圧倒しています。
Google Brainは、ディープラーニング技術の先駆者として知られており、生成AIに関しても多くの革新をもたらしています。一方、DeepMindはAlphaGoやAlphaFoldなど、驚異的なAIモデルを開発しており、その成果は医療や科学研究など、広範な分野に及んでいます。それぞれの組織についてご紹介します。
Google Brainは、2011年に設立され、ディープラーニング技術の研究と応用を主な目的としています。設立当初から、人工知能の可能性を最大限に引き出すために、大規模なデータセットと計算資源を活用することで、画像認識、音声認識、自然言語処理など、多岐にわたる分野での技術革新を推進してきました。例えば、Googleフォトの自動分類機能やGoogle翻訳の精度向上は、Google Brainの成果の一部です。
DeepMindは、2010年に設立され、人工知能を用いて人類の知識を拡大し、世界の難題を解決することを目的としています。特に、DeepMindのAlphaGoは囲碁のチャンピオンを打ち破り、AIが高度な戦略ゲームで人間を超える能力を持つことを示しました。また、AlphaFoldはタンパク質の立体構造を予測する能力を持ち、医療や生命科学の分野で革命的な発見をもたらしました。これにより、新薬の開発や疾病の理解が飛躍的に進展しています。
参考リンク:
• DeepMindとリヴァプールFCが協業するサッカー戦術AI「TacticAI」
• 深層強化学習を用いて最速の行列乗算を発見したDeepMindのAI「AlphaTensor」の凄さとは
• DeepMindの「AlphaFold」2億以上のタンパク質構造予測を可能にしたディープラーニング
• 強化学習を用いて開発されたDeepMindの対話AI「Sparrow」を解説
• 強化学習のビジネス応用の可能性を考える:AIが囲碁で人間に勝つ。その事実のどこが凄いのか
Google BrainとDeepMindの技術は、直接的な社会貢献だけでなく、多くのビジネスチャンスも生み出しています。具体的には以下のような分野で新たな市場を創出しています。
AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。
社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)
パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。
AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。
毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。
著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。
実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
※石角友愛の著書一覧
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