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OpenAIが営利企業への転換を計画、CTOの辞任と人事の激動の中で進行

2024/10/09 ニュースレター「Moonshot」 
by 関口 
こんにちは、今週もパロアルトインサイトのニュースレターMoonshotをご覧いただきありがとうございます。ぜひ、最後までお楽しみください。

OpenAIが営利企業への転換を計画
CTOの辞任と人事の激動の中で進行

2024年、人工知能(AI)の世界で名を馳せたOpenAIが、非営利組織から営利企業へと転換するという計画を発表しました。このニュースは、OpenAIのCTOであるMira Murati氏の突然の辞任を含む、同社の主要な人事異動とともに報じられました。OpenAIは2015年に「人類全体に利益をもたらすAI技術を開発する」ことを使命として非営利組織として設立されましたが、今、その方向性が大きく変わろうとしています。

状況が変わり始めたのは2022年末でした。ChatGPTが瞬く間に成功を収め、生成型AI技術がビジネスや社会を大きく変える可能性に注目が集まった時期、OpenAIは消費者や企業向けに新しい製品を次々に発表し、セールスや戦略・財務部門に多数の人材を採用しました。しかしこの急激な商業化の動きは、一部の従業員からの不満を招きました。特に、初期の頃から在籍していた従業員の中には、製品の出荷を優先するあまり、安全で人類に有益なAIシステムの構築という本来の使命が後回しにされていると感じる者も多くいました。その結果、一部の従業員は他社に移籍するか、自らAIスタートアップを立ち上げたのです。

こうした流れの中で、CTOであるMira Murati氏の辞任は大きな影響を与える出来事でした。Murati氏はCEOのSam Altman氏の側近として、会社の日常的な管理を担当していた人物です。彼女は自身の声明で「自身の探求に時間を割くため」と辞任の理由を説明していますが、この出来事はOpenAIの未来に影を落とす可能性があります。また他の主要メンバーも相次いでOpenAIを去っていることも気がかりです。

OpenAIの構造改革は、その財務的な持続可能性を確保するためでもあります。現在、同社は最大65億ドルの資金調達ラウンドを進行中で、ベンチャーキャピタルのThrive Capitalが約10億ドルを約束しており、MicrosoftやApple・Nvidia・UAEのMGXなどからも追加の投資を受ける予定です。これまでの投資家とは異なり、今回のラウンドに参加する投資家は得られる利益に制限がなく、さらに2年以内に再構築が完了しなければ、投資家は資金を引き上げる権利を持つことになる可能性があります

OpenAIはこの営利化により、投資家にとってより魅力的な企業になることを目指しています。これにより、AI技術の開発と拡張がより一層加速することが期待されています。しかし、一方で、同社の非営利部門は引き続き社会的なミッションを追求するとしており、その具体的な役割や使命については今後の発表が待たれます。

ビジネスにおいては、このような急激な変化に対する対応力が競争力を左右することが多く、他のテクノロジー企業やスタートアップにとっても学びの機会となるでしょう。OpenAIの事例は、企業が成長する過程で、ミッションと商業的利益の間にどのように折り合いをつけるべきかという議論を深めるきっかけとなるかもしれません。

参考:https://www.wsj.com/tech/ai/openai-chief-technology-officer-resigns-7a8b4639

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Podcast「Level 5 by Palo Alto Insight」#134
シリコンバレーのテックリーダーがハリス対トランプで分裂、今回の大統領選ならではの特徴とは/OpenAIが最新のAIモデル「OpenAI o1」を発表

▽トーク概要

  • シリコンバレーのテックリーダーがハリス対トランプで分裂、今回の大統領選ならではの特徴とは
  • OpenAIが最新のAIモデル「OpenAI o1」を発表、その性能とは
  • おすすめコンテンツ『BlackBerry』

このニュースレターが皆様にとって新たな発見と成長の機会となりますことを願っております。来週も役立つ情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに!

パロアルトインサイトCEO 石角友愛

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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