AI処理は、クラウドコンピューティングが大きな役割を果たしています。しかし、クラウドコンピューティングは安定したネット接続が必要となり、通信環境の制限によって処理プロセスの遅延が生起する可能性があります。また、データセンターの多大な電力消費といった課題も有しています。そこで注目されているのが「エッジAI」です。
エッジAIはこれからどのようなイノベーションを巻き起こしていくのでしょうか?本記事ではエッジAIの概要や技術仕様、活用事例、展望をまとめて解説します。
エッジAIは、エッジデバイス(端末)自体にAIを搭載し、その場で処理や判断を完結させる技術です。IoT※1製品の増加に伴い、各産業分野でニーズが高まっています。米国の大手ビジネスメディア「Fortune」の調査では、エッジAI市場は2024年の270億ドルから、2032年までに10倍程度まで成長を遂げると予測されています。
※1 IoT(Internet of Things)
出典:Fortune「Hardware & Software IT Services/Edge AI Market」
エッジAIでなくとも、クラウドコンピューティングで産業製品のAI機能は維持できます。しかし、反応遅延や電力消費、プライバシー保護といった課題があります。リアルタイムでのAI処理が必要になる自動運転車、軍事・セキュリティ製品、医療製品、産業用ロボットなどに対しては、エッジAIが必要とされていくでしょう。
一方で、クラウドコンピューティングはPCやスマートフォンで使用されるAIアプリで、これからも役割を果たしていく可能性があります。エンターテイメントやクリエイティブ業務に用いられるAIツールは、処理プロセスに遅延があっても大きな問題になりません。引き続き、MicrosoftやGoogle、Amazonといった巨大テック企業が提供するAIaaS(AI as a Service)は、さまざまなAIツールのユーザビリティ向上に貢献していくでしょう。
AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。
社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)
パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事及び東京都AI戦略会議 専門家委員メンバーに就任。
AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。
毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。
著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。
実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
※石角友愛の著書一覧
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